週末はダブリンで 2度目 [パリから週末旅]
日曜日は恒例の週末旅。
今回はアイルランドの首都ダブリン(Dublin)を旅します。
パリからは空路の直行便で1時間40分ほど。では出発!

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年4月6日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
アイルランドと言えば、セント・パトリック・デー、ビール、ラグビー・・・。体験してみたいものがあれこれありますが、まずはダブリンの街のシンボル、セント・パトリック大聖堂へ行ってみましょう(緑印)。案内してくれるのはジュリエットさん。
「今日はアイルランドならではのお天気になりました。1日の間に4つの季節を味わえますよ(笑)」
ジュリエットさん、ファミリーステイをしながらダブリンを旅していたのですがが、そのまま住みついてしまったのだそうです。セント・パトリック大聖堂が見えてきました。
「セント・パトリックはオランダの海賊に捕まり、奴隷としてアイルランドに連れてこられました。一度は故郷のウェールズに帰りますが、再びアイルランドを訪れ、この地にキリスト教を普及させたのです」
セント・パトリックは西暦431年になくなりますが、毎年、3月17日の命日にお祝いのパレードが行われます。それがセント・パトリック・デー。こちらの大聖堂は12世紀に建てられたゴシック様式の教会です。
ダブリンのシンボルは大聖堂だけではありません。こんなに色あざやかな玄関扉もまたこの都市ならではのもの。言い伝えによると、酔っ払った旦那さんが家を間違えないようにするためだとか。現在は一般企業の事務所になっているところがほとんど。色は変えずにそのままで使っているそうです。
次はアイルランドで最も古い大学トリニティ・カレッジへ行ってみましょう(青印)。ここの卒業生のうち17,000人余りが著名な物書きになっているそうです。
「卒業後、有名な作家になった学生はたくさんいますよ。まずはサミュエル・ベケットです。一度大学をやめましたがまた戻ってきました。オスカー・ワイルドも卒業生です。彼は奨学金を得てこの大学で学びました」
14ユーロの入館料を払うと図書館を見学することができます。蔵書は300万冊にも及びます。棚の隅々まで本が詰め込まれています。
「この図書館は、よく本の大聖堂だと言われます。そしてハリーポッターに出てきただろうと言われますが、そうではありません。出たのはスターウォーズです」と図書館の方。
どうやら “スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃” に登場したらしい。
「ジョージ・ルーカスはこの図書館をモデルにしてジェダイ・アーカイブを制作したんです」
さて、そろそろお昼をいただくことにしましょう。入ったお店はThe Hairy Lemon(オレンジ印)という名前のアイリッシュパブ。アイルランドにはこれといった評判の料理はありませんが、こんな郷土料理が味わえます。
「これは白いソーセージを使ったコードルという料理です。ダブリンでこの料理を出しているお店は5軒しかありません。パンは自家製です。マッシュポテトも付いて美味しいですよ」とお店の方。
美味しそうですね。旅人さんも満足げに食べています。
お腹がいっぱいになったところで今晩の宿 Oliver St. John Gogarty's Hostelへと向かいましょう(赤印)。ここは一階がパブになっています。客室は上の階にあります。
「お酒を飲んだりダンスを楽しんだりしたあとは、階段を上がって寝るだけ。そして翌朝もすぐに美味しいコーヒーが飲めますよ」とホテルの方。
太陽が沈む頃、一階のパブではライブ演奏が始まります。常連さんが自分の楽器を持ち込んで演奏するとか。ギネスビールが美味しそう!
「ここにはテレビなんてないですよ。みんなとおしゃべりをして音楽を聴く。それが楽しいんですよ」と男性。
今夜はもう一つ変わった場所へ行ってみましょう。それはドッグレースが行なわれているシェルボーン・パーク・グレーハウンド・スタジアム(水色印)。レースを観戦しながら食事もできます。そして、賭けることもできます。旅人さんも馬券、じゃなくて犬券を購入しましたが・・・ハズレ。ホテルに戻って休むことにしましょう。
翌日はウィスキーの製造所Teeling Whiskey Distilleryを訪ねます(こげ茶印)。ここは4年前に設立されたばかり。蒸留器は3器。それぞれ名前が付いているようです。新しいウィスキーを目指してがんばってらっしゃるようです。
ウィスキーを試飲した後は、コーヒーをいただきましょう。ここは使われなくなった教会を改造してできたカフェChurch Café(黄緑印)。パイプオルガンも銘板もステンドグラスも教会そのもの。改造には10年かかったそうです。
「地元の人にも観光客にも人気のカフェです。元の建物を活かして作られたところが人気の要因だと思います」とお店の方。
最後は、アイルランドで最も大きいスタジアム、クローク・パークに行ってみましょう(紫印)。ここではハーリング(Hurling)と呼ばれるスポーツの試合が行われています。なにやらスティックを使ってゴールにシュートしている模様。足の代わりにスティックでボールを操るんでしょうか?
「これはアイルランドのスポーツです。体力と技術が必要です。サッカーと違って得点は多くなります」と関係者の方。
1日で4つの季節が味わえるというダブリン、確かに晴れたり曇ったりしてましたね。
さて今回の旅の費用は、ドッグレースが10ユーロ、ハーリング観戦が20ユーロ、見学料が31ユーロ、宿泊代が99ユーロ、食事代が16ユーロ、飛行機代が70ユーロで、締めて246ユーロ(約31,000円)でした。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、アイルランドに留学中。『君たちは本当にいつもカタツムリやカエルの足を食べるのかい?』4時間のうちに5回も聞かれた」
VDM(Vie de Merde)より
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