ダ・ヴィンチと料理 [トピックニュース]
わが家の最寄り駅は、梅雨の季節になると紫陽花が見頃になり、例年ライトアップされるのですが、今年は2割ほどしか花が咲いておらず、なんだかしおれた感じに見えます。
新芽の出てくる季節までは元気そうにしていたのに、花が咲く頃になって徐々におかしくなってきました。
ネットで調べてみると、どうも植え替えをするらしい。新しい株で出直しということのようです。来年はどうかな、元気に咲いてくれるかな。
さて、今年はレオナルド・ダ・ヴィンチが亡くなってから500年になるそうです。それを記念して、ルーブル美術館では今年の10月24日から “レオナルド・ダ・ヴィンチ展” が開催されます。
画家としてだけでなく発明家としても知られるダ・ヴィンチ、実はお料理とも密接なつながりがあるそうです。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 2で2019年6月18日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ぶどう畑の広がるトスカーナ地方。
ここに、あの “最後の晩餐” を描いた画家が、料理を作るのに今も欠かせない技術の生みの親だったことがわかる場所があります。
それがレオナルド・ダ・ヴィンチ博物館。フィレンツェから約60キロほど西に行ったところにあります。
こちらの設計図のようなものはダ・ヴィンチが描いたもの。これを実際に作ってみるとこんなものになります。
自動焼き串回転機、つまり暖炉の上でお肉を回転させて満遍なく焼く道具です。
「これを暖炉に設置すると、暖かい空気が上昇して、上の風車を回すようになっています」とアレッサンドロさん。
ダ・ヴィンチの専門家でもあるアレッサンドロさんは、この博物館の運営を担当しています。
ここには、ダ・ヴィンチが残した設計図を基に制作されたものが展示してあります。
「これは飲み物を冷やしておくための装置です」
どうやらふいごを動かすことによって真ん中に吊るしてある液体が冷えるようになっているようです。
ワインなど温まらないようにするんでしょうね。
幼少期をぶどう畑に囲まれた土地で過ごしたダ・ヴィンチはワインが好きだったようです。
この辺りの風景は5世紀前とあまり変わっていないそうです。
「彼の父親が20ヘクタールにも及ぶぶどう畑を所有していました。少年がたわわに実るぶどうの造形に心惹かれたことは容易に想像できます」
帰宅したダ・ヴィンチ少年は見たものをスケッチに残しました。そして、ちょっと変わった方法でぶどうを栽培することを思いついたようです。
「これは1502年に描かれたスケッチです。ぶどうを少し高いところで栽培する方法を記しています。現在、トスカーナ地方で、同じようなやり方でぶどうを栽培しているところがあります」
高いところで栽培すれば腰をかがめないで済むから、その分収穫が少し楽になりそうですね。
このスケッチ帳には、食べたものについての記述もあり、野菜だけではなく様々なお肉も食べていたことがわかるそうです。
「ダ・ヴィンチは自分が食べたものについてよく知っていたようです」とシェフのエンリコさん。
エンリコさんは、このルネッサンスの巨匠の残した作品や日記を基に、料理を創作しています。
ダ・ヴィンチさん、こんな料理、食べてたんでしょうかねえ〜。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、私の誕生日。義理の母がお料理の本をプレゼントしてくれた。こう言いながら・・・『これがあれば、私が来た時に美味しいものを作ってくれるわよね』」
VDM(Vie de Merde)より
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