ビーチの小屋 [トピックニュース]
日曜日恒例の週末旅は、シエーナの再放送だったのでお休みです。見逃した方やもう一度見たい方は→こちら。
イタリア・トスカーナ地方の都市シエーナは名所旧跡はもちろん、美味しいワインや独特の太麺パスタも楽しめました。今年5月の放送です。
さて、東京地方は秋の気配はあるものの、やっぱりまだ暑い!
来週もまだまだ30℃越えの日が続きそうです。いま少しの辛抱か・・・。9月は三連休が2回もありますからねえ。涼しくなって一息つきたいものです。
さて、夏といえば海水浴ですが、日本のビーチになくてフランスにあるものが小さな小屋。
ビーチ沿いに横にずらりと並んでいます。そう言えば、ヴェネツィアの島にも小屋が並んでましたっけ。
この小屋、登場したのは19世紀中頃。今日はその歴史をひもといてみましょう。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年8月23日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
この小屋、フランス北部ではキャビンヌ(cabince)、マルセイユではキャバノン(cabanon)、そして今注目のビアリッツではクランポット(crampotte)と呼ばれているそうです。
その始まりは、人々が海水浴に目覚めた時代にさかのぼります。
それは19世紀中頃。当時はご覧のように車が付いていました。この小屋の中で軽装になり(下着姿?)、小屋ごと海まで馬に引かせていたそうです。
軽装になった姿を長々と人目にさらすわけにはいかなかったのでしょう。
20世紀の中頃になると、小屋はビーチに入ることを禁止されてしまいます。
馬が小屋を引いてビーチに入り込んできたのでは、少々危ないですもんね。この頃には水着というものもありましたし、海水浴についての考え方も19世紀とは違っていたでしょう。
しかし、誰にも見られずに水着に着替えるためのスペースは必要です。
そのため、こんなものが登場したそうです。あのレピンヌ発明賞に出品されたとか。笑っちゃいますねえ〜。
さて、この小屋がビーチ沿いに固定されるようになったのは1920年代あたりから。
用途も変化しました。着替えるためだけではなく、海水浴で使う様々な道具をしまうために使われ始めました。
さらに、風の強い日などは、この小屋の中で過ごすようになります。
「この小屋で寝てもいいんでしょうか?」と記者。
「ここで寝ることは禁じられています。でも、聞いた話によると寝られるように作ってるそうですよ」と男性。
現在は業者の手でメンテナンスされ、ひとシーズン数百ユーロでレンタルされています。
ノルマンディー地方などは天気が変わりやすいので、こんな小屋があると便利ですね。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、暑い夏がやってきた。水着に着替えてプールで10分ほど泳いだ頃、水着のポケットにケイタイが入っているのに気がついた 」
VDM(Vie de Merde)より
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