ワインの小物1 [フランスのワイン]
太平洋側に居座っている高気圧が、少し下に移動してくれれば、台風19号が日本列島を直撃せず通り過ぎてくれるんですがねえ〜。
この時期に台風だなんていい迷惑。
それはともかくとして、今日から3回に分けて、ワインにまつわる小物を紹介します。
第一回目の今日は、ワインのボトルに貼り付けられたラベル。
下記のウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年10月8日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
クリアファイルに保存されている何枚ものワインのラベル。集めたののがこの方、アルレットさんです。
「上の方に保存されているのが最高級ワインのラベルです。サンテミリオンのはここにありますよ」
このお部屋、ワインのラベルを保存するためのお部屋のようです。その数、60万枚!
「ボルドー地域では毎年、57,000枚のラベルが制作されます。全部を集めるなんて到底できることではありません」
アルレットさんはコレクションするのが大好き。最初はお人形でした。その次は切手。そして最後にたどり着いたのが、このワインのラベル。
ワインのラベルには楽しい思い出が詰まっているといいます。
確かに、皆んなで楽しく食事をしたり、記念日をお祝いしたりするときにワインのボトルを開けることになります。そして空になったボトルからラベルだけを剥がして取っておく。
フランスではワインのラベルをコレクションする人たちのことをœnographiliste(ウノグラフィリスト)と言うそうです。こんな単語があるくらいですから、この種の収集家はかなりの数いるようです。
アルレットさんの書斎にもラベルは保管されています。
こちらは動物の絵が描かれているラベルばかりを集めたもの。他にも、バスや鉄道、車、宇宙などを描いたものもあります。
こうなるとワインを飲む飲まないの話ではなく、収集家だからこそのコレクションですね。
そうなると、持っていないものは全て集めたくなるのが人情。そんな時は、コレクション仲間で交換することになっています。やってきたのはジャン=ポールさん。
ジャン=ポールさんはボルドーワインを専門にラベルを集めています。
「これ、素晴らしいわ。交換していただけるなんて嬉しいわ!」とアルレットさん。
手にしているのは1961年のラベル。
持っていないものや面白いものを見つけたときの喜びはひとしおだそうです。
お二人ともきれいにラベルを保存してらっしゃいますが、ビンから取り外す時に破れたりはしないんでしょうか?
心配ご無用。空になったボトルのラベルの上からドライヤーで温めると、きれいにベリっと剥がれます。
昔は接着剤で貼り付けていたようですが、最近はシールになっています。水に浸してなんてことはやりません。第一、水に浸したらラベルが傷んでしまいますもんね。
アルレットさんとジャン=ポールさん、収集家同士で盛り上がっているようです。
「ラベルなんてただの紙と思うかもしれませんが、誰かがデザインを考えて、誰かがそれを印刷する。そして誰かがそれを収集する、ってな具合になってるんですよ。皆んな真剣に取り組んでるんです」とアルレットさんのご主人。
理解のあるご主人で良かったですね。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、郵便局の黄色い車が私の車にぶつかった。すると先方の運転手が、弁償として切手付きの封書10枚をくれるという・・・」
VDM(Vie de Merde)より
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