週末はグラスゴーで [パリから週末旅]
日曜日は恒例の週末旅。今回はスコットランドのグラスゴー(Glasgow)を旅します。
パリからは空路の直行便で1時間50分。一泊して帰って来るのに十分な距離ですね。
さあ、どんな旅が待っているのでしょう。出発!

下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年3月7日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
この音色・・・そう、バグパイプです。
スコットランドといえばこの楽器とタータンチェックのキルト。
まず訪ねたのは、国立バグパイプ・センター(青印)。バグパイプにまつわる様々ものが展示されています。そしてここでは実際に演奏の手ほどきをしてもらえます。
「初心者はまずこのチャンターと呼ばれる主唱管を吹いて練習します。慣れてくると口の周りの筋肉がスムーズに動くようになります。何はともあれ根気よく練習することが大事です」と男性。
次は、カメラマンでガイドブックの本も出しているフランス人のヴィルジニさんが興味深いところに案内してくれます。そこは・・・小高い丘に作られたお墓(赤印)。
「ここからはグラスゴーの街を見渡すことができます。正面には大聖堂、こちら側には近代的な建物が並んでいます。時代の変遷がとてもよくわかる場所なんです」
このお墓、1825年にフランスの墓地をモデルに改修されたそうです。そして今では市民の憩いの場所になっています。
「ここからならお墓の向こうにグラスゴーの街が見えて、とても面白い構図になっています」と男性。
次は、ケルビングローブ美術館に行ってみましょう(水色印)。ここが作られたのは1902年の国際博覧会の時。展示室は全部で22室。こちらの十字架に架けられたキリストの絵はダリの作品。
そして一階はグラスゴー出身の建築家でありデザイナーであり芸術家でもあったチャールズ・レニー・マッキントッシュに捧げられています。
「イギリスで唯一アールヌヴォーの運動を起こしたのが彼でした。それはグラスゴー様式と呼ばれています」と美術館の方。
作品はここでも展示されていますが、その世界を知るためにはこちらのティーサロンに行くのがいいでしょう(こげ茶印)。建物は1903年に作られたもので、インテリアは当時と全く同じに再現されたものです。おしゃれですねえ〜。こんな素敵なところなら、やっぱりアフタヌーンティーがいいですね。リッチな気分になれます。
さて、グラスゴーの街を散策していると目に飛び込んでくるのが建物の壁に描かれたこんな絵。あちこちにあるそうです。皆さん、写真におさめるのに夢中になっています。
さあ、そろそろ今晩の宿へと向かいましょう。中心街から少し離れた高級住宅街にあるこちらの建物(黄緑印)。ユースホステルだそうです。一部屋に5人まで泊まれて、しかも自炊することができます。
お料理が苦手な方にはこちらのお店をお勧めします(オレンジ印)。ここならスコットランドの伝統料理ハギスを食べることができます。
「ハギスとは、羊の内臓をミンチにし、玉ねぎやハーブと一緒に羊の胃袋に詰めて火を通したもので、マッシュポテトや小かぶが付け合わせになって出てきます。ソースはウィスキーソースです」とお店の方。
お腹がいっぱいになったら夜の街へと出かけましょう。やってきたのはこちらのバー(紫印)。グラスゴーではこんな音楽のライブがあちこちで楽しめるそうです。何にも飲まなければ無料。でもビールとかスコッチとか飲みたくなりますね!
翌朝は、大きな公園にやってきました(緑印)。市民が散策をしたりゴルフを楽しんだりしています。もともとは、1960年代、大富豪のマックスウェル家の屋敷として作られたものでした。
現在、ここで生活しているのがこの雄牛。
「この種の牛は何世紀もかけてスコットランドの気候に順応したのです。あの毛があることで身体を冷やすことなく湿気からも守られているんです」とメリッサさん。
恐ろしくてメリッサさんみたいに優しく撫でてあげるなんてことはできそうもないですね。
さて今回の旅の費用は、アフタヌーンティーが21ユーロ、宿泊代が23ユーロ、ハギス(食事代)が13ユーロ、バグパイプ博物館が5ユーロ、航空運賃が229ユーロで、締めて291ユーロ(約35,000円)でした。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、経済の授業で、イギリス連邦からで違っている今のスコットランドについて先生と議論になった。すると隣にいた学生が僕を見ていった。『イギリスを出ていったいどこに行くんだ?』 」
VDM(Vie de Merde)より
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