フランス伝統のパン [フランスのグルメ]
6人以上の会食は禁止になっているフランスで、マクロン仏大統領が、PCR検査で陽性になった日の前日、エリゼ宮、つまり大統領官邸で10人くらいで会食していたという記事が出ていた。
とは言っても、集まったのは首相などの側近や政治関係者ばかり。おまけに、だだっ広いレセプションルームに長いテーブルを置いて着席し、人と人との間は1.5メートル空けていたらしい。
しかもマイクを使って話し合いをしたというから、どこぞのステーキ屋でタレントを交えて会食したというのとはちょっと状況が異なる。フランスでも非難轟々というわけではなさそうだ。
それにしても菅さんが、もし緊急事態宣言発令となって会見を開き、ご協力をお願いしますと言ったら、皆ついていくんだろうか?
どうせまた表情一つ変えず、原稿を読み上げて終わりってな感じなんだろうなあ。一体誰に話しかけてるんだ?って思ってしまう。
自民党内の権力闘争の末にぽろっとなっちゃった人だからなあ。別の人だったら今どうなっていたのか?
それはさておき、本日はフランスのパン、バゲットのお話です。
パン兼ケーキ屋さん協会が、このバゲットをユネスコの世界遺産に登録しようと動き始めたようです。
下記の写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年12月17日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
バゲットのお話の前に、あのクスクス料理が世界遺産に登録されたそうです。申請したのは、アルジェリア、モロッコ、モーリタニア、チュニジア、そしてフランス。見ると食べたくなる〜。
この登録が影響したのかどうかは知りませんが、バゲットも登録を!と言い出したのがパン屋さんたち。
フランスで年間100億本が食べられているというバゲット。食べるためにちぎるとパリパリっと音がして、いい香りも漂ってきます。
「パテと一緒に食べますよ。鴨のムースをその上にのせてね」と男性。
くぅ〜、うまそう!
日本なら全部袋に入れて持って帰りますが、フランスはなぜか手でもつところだけ袋や紙で包みます。非衛生的といつも思うけど、それがあちらのやりかた。
そして一口にバゲットと言っても最近は色んなものが登場しているため、伝統が損なわれるのでは?と心配した協会が動きはじめました。
本物のバゲットはこちら。外側はかりっとした焼き上がりで、中はご覧の通り蜂の巣状。
「これだけのものを作るには10年はかかります。しかし、大量生産が始まったことや世界的に食べられるようになったことで、このバゲットが危機にひんしているんです」と協会の方。
1965年にはすで懸念されていたことでした。
「大量生産のものとパン職人が作ったものは同じではありません」と白黒映像の中の男性。
こちらのパン屋さんでは原点に戻ってバゲットを作っているそうです。
「小麦粉、水、イースト菌、塩、この4つだけしか使っていません」
生地ができたらそのまま24時間冷所で放置。発酵した生地を成形して、240℃のオーブンで18分ほど入れて焼きます。
こうして出来たのがフランス伝統のバゲットです。バターをつけて食べるとさらにその美味しさが増します。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、コロナ感染でお客が来なくなったピッツェリアで働いている。お客が一人お店にやってきていった。『あまり焼きすぎてないバゲットを1本頼む』確かに2メートルほど先にパン屋が一軒あったっけ」
VDM(Vie de Merde)より
本当
棚ぼたですからね。
国民は、誰も付いていかないでしょう。
by 八犬伝 (2020-12-19 21:40)
八犬伝さん
ですよねえ〜。
やっぱり器じゃなかった。と言っても、過去にもずっと器じゃない人がこの座にいましたけど・・・。
by carotte (2020-12-21 00:27)