週末はクラクフで(再訪) [パリから週末旅]
日曜日は恒例の週末旅。
今回はポーランド第3の都市クラクフを旅します。パリからは空路の直行便で2時間10分。
冬は寒そうな感じがしますが、どうでしょう?
では出発!

下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年12月18日に放送)動画が見られない場合は→こちらをクリック
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
17世紀までポーランド王国の首都だったクラクフ。長い歴史を持つ建物が今も昔の姿をとどめています。
今回、街を案内してくれるフィリップさんですが、なにやらパレードのようなものに参加中。どうやらクリスマスに因んでクレッシュ(キリスト誕生の場面を人形で再現したもの)のコンクールが開催されているらしい。
ひと仕事終えたフィリップさんが案内してくれたのは中央市場広場(青印)。
「数百年も前からここは街の中心なんです。様々なイベントがここで開催されます」
広場の面積は4ヘクタール。現在はあちこちにクリスマス用品を販売する出店が並んでいます。
さて、どこからかラッパの音が・・・・その音は聖マリア聖堂の上から聞こえて来ました(赤印)。鳴らしているのは消防隊の隊員。1時間おきに鳴らすそうですが、途中で唐突に音が途絶えます。かつてタタール人の侵入を知らせていたラッパ吹きが矢で射抜かれ音が途絶えてしまったいう言い伝えから来ているとか。
一方、聖堂の中は絢爛豪華。かつての繁栄ぶりが伺えます。ここにはこんなお宝がありました。レリーフ状の巨大な祭壇画です。制作には2年の歳月が費やされました。さらに、この中に登場する200人あまりの人物はクラクフの一般市民がモデルを努めたそうです。
そろそろお腹が空いてきました。こちらのお店で郷土料理をいただきましょう。餃子のようなラビオリのような食べ物。中に詰まっているのはフレッシュチーズ。お母さんから子供へと伝えられてきた料理だそうです。
次は、地下80メートルのところにある世界遺産を見に行ってみましょう。そこは岩塩坑(緑印)。13世紀から20世紀末まで塩が採掘されていました。食料を保存するために欠かせない塩は、産業革命の前まで、クラクフの経済を支えていたそうです。
地下道を更に進んでいくと、そこには礼拝堂があります。岩塩で作られた礼拝堂。作ったのは彫刻家ではなく労働者の鉱夫。見事な作品です。
さて地下をあとにして、次は空を飛ぶものを見に行きましょう。ここは飛行機の博物館(水色印)。
「これはナチスのヘルマン・ゲーリングが乗っていた飛行機です」
どうやらここに並んでいるのはゲーリングの集めた飛行機コレクションのようです。1943年、ベルリンが空襲にあったため一度分解され安全な場所に保管されていましたが、1945年になってポーランド軍に発見され、ここで展示されるようになったようです。
さて最後は、こんなところに行ってみました(黄緑印)。ここは、共産主義時代に作られた、製鉄所に勤務する労働者のための集合住宅です。いかにも社会主義的な建物ですが、当時は労働者には理想的なすまいと考えられていました。共産主義体制は終わっても廃墟にはならず現在も使い続けられているそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、15才になる弟と母が口げんかになった。クレッシュに恐竜のミニチュアを置く置かないで揉めたらしい」
VDM(Vie de Merde)より
少し早いですが良いお年を!
by U3 (2021-12-26 10:32)
U3さま
気がつけば今年ももう一週間も残っていませんでした。
U3さんもどうぞ良いお年をお迎えください!
by carotte (2021-12-26 14:50)