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叩きリンゴ [フランスのグルメ]

 オミクロン株感染拡大で、しばらく自宅から半径1.5キロ以内のバブルの中をウロウロするだけだったが、来週からは以前の生活に戻り、週一だけだがバブルの外に出ることになりそうだ。

 なんだか4月のワクチン接種の前に飲み薬が有効になって、ワクチン接種は不要!なんてことにならないかな。

 それはともかく、フランスのロワール川渓谷と言えばお城ですが、こんな隠れた特産品もあります。

Paris_Turquant.jpg


下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2022年2月17日に放送)動画が見られない場合はこちらをクリック

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 岩を掘って作られた住居があちこちにあるロワール地方。その特産品は今から150年も前から作られてきました。

 それが、これ。なんだかクッキーのおへそを軽く叩いてる感じですが、これはクッキーではなくリンゴ。

 もちろんここまで来るには長い道のりがあります。まずは皮をむきます。そして24時間、乾燥機に入れて水分を飛ばします。

 干し柿ならぬ干しリンゴ。水分が抜けて小さくなったリンゴの真ん中を軽く叩くとドーナツみたいになります。

 この伝統の叩きリンゴが長く継承されていくように作られたのがこの岩の中に作られたミュージアム。ここにくれば叩きリンゴのすべてがわかります。

 1870年、害虫フィロキセラで壊滅的な打撃を受けたワイン農家が、次にたどり着いた産業がこの叩きリンゴだったそうです。

 リンゴを乾燥させるのに使われた竈には、害虫にやられてしまったぶどうの木の根が使われたそうです。

 しかし、その30年後には害虫に強いブドウの木が農家の間に広まりワインが復活します。それと同時に叩きリンゴは姿を見かけなくなってしまいました。

 なるほど、そういうわけだったのか。絶滅危惧種になりかけてたんですね。

 その復活を願って活動が続けられています。

 叩きリンゴは長期間の保存が可能で、しかも場所を取らずに保存できます。

 「平だから場所を取りませんね。ロワール川を行き交う船の食料に丁度いいですよ」と見学者。

 見学の最後には試食の時間もあります。そのままでは固くて食べられそうもありませんが、煮ると柔らかくなるようです。

 皆さん、美味しいと満足のようでした。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、りんごを収穫する仕事をみつけた。しかし問題あり。なにしろ私の名前がイヴ。また皆にからかわれる・・・[もうやだ~(悲しい顔)]

VDM(Vie de Merde)より


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