アミアンの低湿地帯 [ピカルディ地方]
フランス北部、大聖堂で知られるアミアン。
ここには、300ヘクタールほどに渡って緑の低湿地帯が広がっています。
かつては、野菜、花、果物、庭木等を栽培する園芸農業がさかんに行われていましたが、1950年頃から縮小され始め、今では、網の目のように流れる運河をのんびりとボートに乗って楽しむ観光地になっています。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2012年4月19日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら)
小さな川がいくつも流れる広大な庭のようにも見えます。
ここに住むようになって数十年になるという写真家のギィーさん。ここの四季をずっと写真に納めてきました。
「主に自然の風景を撮影してきました。特に朝がいいですね。朝もやに包まれた湿地帯は素晴らしいです。その風景が運河の水面に反射して、これまた見事です」
ギィーさんは元教師。今は引退して、ここの風景を撮影しては写真集を出版しています。
朝もやに包まれた湿地帯は幻想的ですね。
さて、もう一人の写真家ギヨームさんは、小さなカヌーを操りながらの撮影です。
「ここはそれぞれ個人の土地です。各々個性があり、小さな島のような感じです。季節によって風景が変わります。私は春がいちばん好きですね」
遠くには、あの大聖堂の姿も見えます。
このあたりには別荘もあるとか。また園芸農業もまったく姿を消してしまったわけではありません。
運河をボートで移動するのがここの一般的な交通手段のようです。
「車も電気もありませんから、静かです」と観光ガイドのエディットさん。
ここに来るのは人間だけではありません。様々な鳥たちもやってきます。
「静かで穏やかでのんびりしていて、とにかく、いい気持ちです」
毎年10万人ほどの観光客がやって来るそうです。このうちの30%が外国からのお客さま。
ボートでの観光は約45分ほど。また、カヌーを借りて、気ままに見物して回ることもできるそうです。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、キャンプをしながらカヌーで川下りをすることにしたので、荷物は最小限度にと言っていたのに、僕の彼女は靴を4足も持って来た。カヌー用、陸用、パーティ用、予備なのだそうだ」
VDM (Vie de merde)より