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ブルターニュ地方の島 その3 〜 イル・ド・サン 〜 [フランスの島々]

 今回もブルターニュの島を紹介します。

イル・ド・サン
(Île de Sein)

Paris_IledeSein.jpg

     パリカンペール(Quimper)(列車で約4時間半)

     カンペール→オディエルヌ(Audierne)の港(パスで40分)

     オディエルヌの港イル・ド・サン(フェリーで1時間)


Île_de_sein.jpg


 大西洋側の小さな半島の沖合に、25キロほどにわたって広がる暗礁の中で、海上に顔を出し陸地になっているのがこの島です。半島の先端にあるポワント・デュ・ラ(ラ岬)から約5キロのところにあり、面積は0.5㎢、住民は100人程度。「最も美しい村」の一つです。半島と島の間にはヨーロッパで最も危険と言われているサン水道があり、冬の間、大陸と島をつなぐ船の定期便がここを一日一回だけ往復します。食料品や日用品もこの船で運ばれてきます。そして、若い女性が運転するボート・タクシーは電話一本でいつでもお客さんを運びます。夏になると島の人口は1,500人まで増えるそうです。


 今回は冬の映像です→こちら


 映像に登場する似顔絵のおばあさんは亡くなってしまった方ですが、島の伝統的衣装を毎日身につけて暮らしていた最後の女性だそうです。ちょっと怖そうですが、風雪に耐えたたくましい島の女という感じですね。

 おじさんたちが歌っているのは「Ma petite Ilienne(僕のかわいい島の娘)」というこの島の歌だそうです。


 この付近の海は古くから難所として船乗りたちに知られていました。また嵐に見舞われることもたびたびです。2007年12月にこの地域を襲った嵐は、大きな被害をもたらしました。荒れた海が、この地域にある3つの灯台(Ar Men、TevennecLa Vieille)を襲う様子が映像に納められています。最後に登場するPenmarc'hは、半島を少し南に下った辺りの海岸にある町です。



 どの灯台も有人ですから、この時、中にいた人もいたようです。見ていると、何とも言えない感情がわき上がってきます。海は恐ろしくもあり美しくもありますね。


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コメント 6

wattana

carotteさん、おはようございます。ブルターニュにある食品工場へ行った時、ロビーにブルターニュの海、島、灯台などの写真が飾られていたことを思いだしました。ラ岬へ行ってみたくなりました。
by wattana (2010-06-27 07:43) 

carotte

wattanaさん

いつもご訪問ありがとうございます。
ブルターニュと言えば、海、島、灯台というイメージもあるんですね。このブルターニュの半島(フィニステール県)からは観光用の遊覧船があちこちから出ているようです。
by carotte (2010-06-27 09:15) 

opas10

すごい大波!灯台を飲み込みそうですね。さらにこの時、中に人がいたのですか・・・・。
by opas10 (2010-06-27 12:57) 

carotte

opas10さん

足がすくみそうになりますよね。
でも土地の人は、嵐のときはいつもこんな感じだと言っていますから、大なり小なりの違いはあるでしょうけど、こんな感じなんでしょう。この日、ウィンドサーフィンをした人もいるようですよ。恐ろしい。
by carotte (2010-06-27 23:51) 

kazenotomo

嵐の映像には、びっくりです!
すごい迫力ですね。
by kazenotomo (2010-06-29 17:08) 

carotte

kazenotomoさん

YouTubeでこの映像を見つけたときはびっくりしました。呆然としますよね。再生回数を見ると100万回に近いので、多くの人が見ているようです。

by carotte (2010-06-29 23:29) 

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