フランスの小さな村 〜 シャトーヌフ 〜 [ブルゴーニュ地方]

パリ→ディジョン(Dijon)(列車で1時間40分)
ディジョン→ヴァンドネス=アン=オーソワ
(Vandenesse-en-Auxois)(48-A番バスで1時間)
ヴァンドネス=アン=オーソワ→シャトーヌフ(約2キロ)
パリ-リヨンをつなぐ高速A6号線を走っていると、必ず目に止まるのがこの城壁に囲まれた村シャトーヌフ。「最も美しい村」の一つです。人口はわずかに80人。
高速を降りて丘の上にあるこの村から下を眺めれば、美しい田園風景が広がっています。
城が出来たのは12世紀。その後、百年戦争(1337~1453)の脅威に直面し頑丈な城壁が建設されました。村は中世になって商業で栄え、当時は、螺旋階段のある塔やペディメントのある家が数多く立ち並んでいたそうです。15世紀になってからはブルゴーニュ公により改修が行われ、城内にゴシック建築の礼拝堂と住居が造られました。礼拝堂の内部の壁はオークルで、当時のフランスにはない、ベルギー風のインテリアになっているそうです。
オークル色は室内だけでなく外にもあふれています。戸や窓はどれもオークル色のペンキで塗られています。古の佇まいを再現するというのがその目的だそうです。
映像は→こちら
この城では映画「ジャンヌ・ダルク」(1994年 監督ジャック・リヴェット)の撮影が行われたそうです。また、3年ほど前にNHKで放送された番組でこの村が取り上げられました。その時、村の最高齢者シモンさんが番組に出演したそうです。シモンさんは50年にも渡って村の歴史を映像に納めて来た人でもあります。
城は、フランス革命により王家を象徴するものや紋章が破壊された後、競売にかけられ所有者を点々としますが、1936年に国に寄贈され、城と村は文化財保護の対象となります。そして現在はブルゴーニュ地方圏議会の所有になっています。
carotteさん、おはようございます。シャトーヌフへは行ったことがありませんが、辻啓一さんが書いた ~フランスの「美しい村」を訪ねて(角川書店) ~ に載っていた村なので、知っていました。
フランスの地方を車で走っていると、存在感がある村が多いのに驚かされます。一方、日本では市町村合併で村の数が激減してしまいました。
by wattana (2010-06-29 06:13)
wattanaさん
フランスは大都市を離れるとすぐに田舎になりますよね。畑や葡萄園の間に教会の塔がそびえ、そこを中心に小さな集落が出来ていて、見ているだけで楽しいです。昔の石造りの建物が残っていて、趣がありますね。
by carotte (2010-06-29 12:35)
なんだか行って見たくなる村ですね。
名前もいい!
キリスト教で、なんかいわれのある村ではなかったでしょうか?
by kazenotomo (2010-06-29 16:59)
しっとりとした佇まいがいいですねぇ。
北部のフランスへはまだ行ったことが
ありません。また機会があれば…と思って
拝見しています。
by orange (2010-06-29 21:24)
kazenotomoさん
キリスト教と言えば、ここはサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路になっているそうです。
NHKの一件もありますし、日本人が行けば歓待してくれるかもしれませんよ。
by carotte (2010-06-29 23:14)
orangeさん
中世のお城がどっしりと腰を落ち着けている感じですよね。
何しろ人口が100人に満たない村ですから、皆のんびり暮らしているのかもしれません。
by carotte (2010-06-29 23:18)