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仕掛けを使って魚を穫る [フランスのグルメ]

 今日は、モン・サン・ミッシェルの湾で穫れる魚にまつわるお話です。
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古代から伝わる伝統的な漁法があるそうです。

シェリュエックス
(Cherrueix)
Paris_Cherrueix.jpg

     モン・サン・ミッシェル→シェリュエックス(約12キロほど)

 モン・サン・ミッシェルの湾の潮が引くと、V字型の不思議な木の柵が現れます。

 これは、魚を捕まえるための仕掛け。この地域の伝統的な漁法です。満ち潮とともにやって来た魚は、引き潮の時にはこの柵の中に閉じ込められ、V字の頂点に集まるようになっています。漁師はそこから網で魚をすくうだけ。ちょっと棚ぼた式に見えますが、この魚場、垣根の手入れを怠ってはいけないそうです。このような魚場は現在40箇所ほどしかないそうですが、どれも一つ一つ権利があって、売り買いすることができます。第三者に魚場の権利を売る場合は、公証人のところへ行って手続きをしなければなりません。


映像は→こちら


 この湾には100種類以上の魚がいるそうです。この中には、うなぎ、サーモンなど一時的にやって来る魚も含まれています。


 カンカルのお料理学校で作っていたのは「サバのオレンジ風味マリネ」。

 にんにく、しょうが、オレンジの皮(いずれもすり下ろしたもの)、大さじ1杯の醤油、大さじ4杯のオリーブ油でソースを作り(もしかしたらオレンジの汁も入れるかもしれません)、サバを2~10分浸して出来上がり。伝統料理ではなく、ちょっと小じゃれた料理という感じですが、一度、試してみたい気がします。


 最後におまけで(まったく別の話題ですが)、ワールドカップで評判になっているブブゼラについて。

 ベルリン・フィルのメンバーが、このブブゼラを使って「ボレロ」を演奏しています。→こちら


 ブブゼラにはトーンホールがないようですから、音程を変えるのは大変でしょうね。



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wattana

carotteさん、ブルターニュの食材の記事、今朝も興味深く読ませていただいています。シェリュエックスへは行ったことがないですが、シェリュエックスの南西にあるDol-de-Bretagneへはよく行きました。食品を輸出している会社を訪れるためです。ただ、その会社は魚介類は扱っていないので、漁場、漁港などへは一度も行ったことがありません。映像を見て、ブルターニュは魚介類が豊富だということを再認識しました。
by wattana (2010-07-02 06:39) 

carotte

wattanaさん

私は、モン・サン・ミッシェルの修道院を見るために行ったきりなので、湾で何が起きているかなんてほとんど考えもしませんでした。何かないと詳しく見ることはないかもしれません。
資料によると、あざらしもやって来るそうですよ。


by carotte (2010-07-02 14:40) 

opas10

何百年も続いている漁法なんですね。豊穣な海が守られているなんて素晴らしいことです。それにしてもフランスでも3枚おろしってやるんですね~。
by opas10 (2010-07-03 12:20) 

carotte

opas10さん

包丁が良く切れるのには驚きました。
先生だったからあんなにささっと出来たのかな?
by carotte (2010-07-04 00:01) 

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