地中海地方の料理 その3 [フランスの郷土料理]
シリーズ3回目はニース近郊の町にあるレストランのシェフが作るpelotons(プロトン)という珍しい料理です。
パリ→ニース(列車で5時間40分、飛行機なら1時間20分)
ニース→ヴェスクス(720番バスで約1時間)
ニースから少し内陸に入ったヴェスクス(Vescous)のレストランLa Capeline(ラ・カプリン)では、若きシェフが自身で作った野菜やくだものを使ってニースの伝統料理を食べさせてくれます。名物料理はpelotons。昔は学校給食がなかったから、よくお祖母ちゃんに「肉団子作ってぇ〜」と言ってpelotonsを作ってもらい、弁当代わりに持って行ったとシェフが言っています。
pelotonsは、もともとはラビオリを作った時に余った具を使って作られたもの。ブレットという野菜(不断草)、ハム、チーズをミンチにかけ、卵を入れてこねたら、一口大の団子にします。次にこの団子に小麦粉をまぶして鍋で茹でます。団子が浮いて来たら出来上がり。たっぷりソースをかけていただきます。時にはパルメザンチーズをふりかけることも。
映像は→こちら
定食は24~28€で、この地方独特の料理が食べられます。そら豆のソッカ(→こちらを参照)、アンチョビとオリーブのピッサラディエール(パン生地をさくさくするくらいに焼き、その上に具をのせたもの)、ズッキーニの花と茄子の花の衣揚げ(初夏には欠かせない料理だそうです)。また、パイ皮に詰め物をして揚げたリソル、野菜をクレープのようにして焼いたクレスペユもあります。
お皿がぴかぴかになるくらいにお料理を堪能したお客のおじさんたち、お腹がポッコリですね。
デザートは、フレッシュな果物の味が楽しめるシャーベットか、ぱりぱりとした食感のブレットのパイやジャムのパイがあるそうです。
初めての一番乗り!この美味しそうな料理がラビオリの残り物の具を使っているとは・・・驚きです。フランス人の食への執念、すごいですね~。
by opas10 (2010-07-08 23:31)
opas10さん
ご訪問ありがとうございます。
パルメザンチーズなんかかけられてしまうと、生つば飲み込んじゃいますよね。盛り合わせの料理もおいしそうですし。
by carotte (2010-07-09 00:46)