SSブログ

地中海地方の料理 その4 [フランスの郷土料理]

 シリーズ4回目は、バジル、にんにく、オリーブ油、塩で作ったソースpistou(ピストゥ)を使った夏のスープsoupe au pistou(スープ・オ・ピストゥ)です。そして、おいしいお菓子も登場します。

SoupauPistou.jpg
Paris_cogolin.jpg

      パリ→トゥーロン空港(飛行機で1時間20分)
      トゥーロン空港→コゴラン(7803番バスで1時間)
      この7803番バスはサン・トロペまで行きます。
      コゴランからサン・トロペまでは10分

 1950年代、ヌーベル・ヴァーグの芸術家たちに愛されたことで世界的なリゾート地として知られるようになった港町サン・トロペ。この港から少し内陸に入った町コゴランのレストランLe Grain de selのシェフが、地中海地方の名物料理スープ・オ・ピストゥを作ってくれます。


 このシェフのピストゥには、刻んだバジル、にんにく、松の実、トマト、パルメザンチーズ、オリーブ油が入っています。すり鉢でよくすりつぶしたらソースの完成です。

 スープは、この地方の野菜、ジャガイモ、インゲン豆、パスタを使って作ります。

 スープを皿に取り、ここにピストゥを加えれば出来上がりですが、ここではさらに新鮮な天然物の鱸をかりっと焼いてのせます。冷たいスープと暖かい鱸が絶妙な調和を生み出しているそうです。


映像は→こちら


 このレストランでは、この他に、グリルしたアスパラガスとクルミのポレンタ、サマートリュフ添えサラダ、タコ料理など、南仏ならではのメニューが揃っているそうです。


 そしてデザートには、カラメルソースのフルーツ・ポワレ(火を通したフルーツ)と甘草入りアイスクリームか、下記写真のタルト・トロペジエンヌをどうぞ。


tarte_tropezienne.jpg


 映像の冒頭にも出て来たタルト・トロペジエンヌは、ポーランド出身のパン屋さんアレクサンドル・ミカがその生みの親。彼は故郷で作られていたクリーム入りお菓子をサン・トロペで作って売っていました。

 1950年代半ば、サン・トロペではロジェ・ヴァディム監督の「素直な悪女」の撮影が行われていました。この撮影隊のために食事を用意していたのがこのパン屋さん。そのうちこのパン屋さんの作るお菓子が人気になり、きちんとした名前を付けた方がいいという話になります。映画の主役だったブリジット・バルドーが「タルト・ド・サン・トロペ」はどうかと提案します。それをヒントに最終的に「タルト・トロペジエンヌ」に決まったのだそうです。



nice!(11)  コメント(6)  トラックバック(0) 
共通テーマ:グルメ・料理

nice! 11

コメント 6

orange

いつも美味しそうなお料理を紹介してくださいますね。
スープ•オ•ピストゥ、とても美味しそうですね。野菜のお味と塩、
オリーブオイル。いいですねぇ。

by orange (2010-07-10 00:58) 

opas10

かりっと焼いた鱸が美味しそうですね~。スライスのトリュフも!!
by opas10 (2010-07-10 11:58) 

carotte

orangeさん

ピストゥは自分でも作れそうな気が........。その流れでスープもできないかなあ、と思ったりしてます。
by carotte (2010-07-10 15:51) 

carotte

opas10さん

はい、鱸もトリュフもおいしそうです。
それに、なんと言ってもまな板にのった鱸の姿が美しい!
by carotte (2010-07-10 15:55) 

Jetstream777

soupe au pistou うまそうですね。
映像拝見、フランス語は分かりませんが、グルメの国ですね。
御訪問とコメントありがとうございます。 よろしくお願いします。
by Jetstream777 (2010-07-10 19:17) 

carotte

Jetstream777さん

こちらこそ、ご訪問とコメントありがとうございます。
本当においしそうですよね。フランス人の食に対する探究心はもとより、ちょっとした誇りさえ感じます。
よろしかったらどうぞまたお出で下さい。
by carotte (2010-07-10 22:10) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。