サンティアゴ・デ・コンポステラ その1 [サンティアゴ巡礼]
今週末の日曜日7月25日は、12使徒の一人である聖ヤコブ(フランス語ではSaint Jacques(サン・ジャック))の記念日にあたります。そこで今週はサンティアゴ・デ・コンポステラの巡礼路を5回に渡って紹介していきます。
フランスの巡礼路は下記のようにいくつかありますが、初日は、アルルが出発地となる「トゥールーズの道(サン・ジルの道)」です。
今回は退役軍人の男性二人がこのルートを歩いています。毎日、自然の営みとともにひたすら歩き、その距離は毎週200キロほどにも達します。歩いている間はいろいろなこと、特に若かった頃のことなど考えるそうです。
二人に使えるお金は一日に20ユーロ(約2,400円)。当然、贅沢はできません。巡礼者のための簡易宿泊所に泊まったり、野宿をしながら最終地をめざします。
今日はアルルの一つ先の村サン=ジル(Saint-Gilles)に宿を取ります。
アルル→サン=ジル(18キロ)
ここにはユネスコの世界遺産に登録されている大修道院(l'Abbatiale de Saint-Gilles)があります。12世紀に建てられ、宗教戦争時にところどころ壊されますが、1650年にその一部が修復されます。革命時にもやはり一部が破損しますが、そのロマネスク様式の建築は今も健在です。そしてこれまで多くの巡礼者がここに立ち寄りました。
二人もここで静かに礼拝の時間をすごします。そして、巡礼カード(証明書のようなもの)にスタンプを押してもらったら、今晩の宿泊所に向かいます。巡礼者向けの宿泊所です。
一方、アルルにはこのような施設がなく、ボランティアの組織を通じて、市民が巡礼者に自宅を宿泊所として提供してくれます。
映像は→こちら
この巡礼路の起点がアルルにあるアリスカン(Alyscamps)です。ここも世界遺産の一つになっています。
ところで、フランスでは帆立貝のことをcoquilles Saint-Jacques(コキーユ・サン・ジャック)(サン・ジャックの貝殻という意味)と言いますが、これはサンティアゴ・デ・コンポステラの巡礼者たちが、巡礼の証として帆立貝の殻をコートや帽子につけたことから来ています。
サンティアゴ・デ・コンポステラのあるガリシア地方の海にはこの種の貝が棲息しており、帰途につこうとしていた巡礼者たちが、巡礼をなしとげた証として帆立貝の殻を拾って帽子につけたことがその始まりと言われています。
巡礼のシンボル
ホタテ貝ですね。聖人で帽子にこの貝が描かれている人が聖ヤコブですね。
和歌山の紀伊山地の霊場と参詣道も、同じ巡礼の道ということで交流をしているようです。
自然環境は全く異なりますが。そして現代でも宗教色濃く受け継がれていることもかなり異なりますが。
by orange (2010-07-23 00:30)
はい、ホタテ貝です。
その土地にたくさんあったからなんでしょうけど、やっぱり美しかったんでしょうね。ヴィーナス=ホタテ貝というイメージもありますし。
巡礼というのは各国共通ですね。
そして歩いて行くとなるとやはり覚悟が要ります。
by carotte (2010-07-23 10:30)
キャスターがいつものペルノーさんでなく、若いころの筑紫哲也がフランス人になったような人になっていましたね。ホタテ貝、私の中では食欲のイメージしか(笑)
by opas10 (2010-07-25 12:42)
opas10さん
今週はずっとこの方でした。来週もたぶんそうだと思います。
若い頃の筑紫哲也ですか......そう言われるヘアスタイルがそっくり。
ホタテ貝=バター焼きですかね。
by carotte (2010-07-25 21:32)