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サンティアゴ・デ・コンポステラ その2 [サンティアゴ巡礼]

 シリーズの二日目は、ル・ピュイ・アン・ヴレー(Le Puy-en-Velay)が出発地となる「ル・ピュイの道」。麦畑やひまわり畑など美しい景色を眺めながら歩くことができるせいか、一番人気のある巡礼路だそうです。

routeLePuy.jpg

 この巡礼路を通ってサンティアゴ・デ・コンポステラに向かう人々はさまざまです。思うところあって一人で向かう人、カップル、グループ、さらには国籍もさまざま。また、周りの自然を楽しんだり、町を見物して回ったりと、観光を兼ねて向かう人々もいます。

 今晩は、ル・ピュイから400キロほど先にあるコンドン(Condom)という町で宿を取ります。コンドンは出発地のル・ピュイから数えて53番目の巡礼地。

    パリ→ル・ピュイ・アン・ヴレー(列車で4時間20分)
    ル・ピュイ・アン・ヴレー→コンドン(約400キロ)

 コンドンは人口約7,500人の町。町の中にひと際高くそびえるのはサン・ピエール大聖堂の鐘楼です。
Condom.jpg
 宿泊するのはCarmel de Condom(カルメル・ド・コンドン)という元修道院。1280年から2000年まで、ドメニコ派、トラピスト派、カルメル派の修道院として活動していました。ここは巡礼者だけでなく単なる旅行者も宿泊することができます。そして、一番の利点は、普段は接することのないような人々と出会えること。あちこちからやってきた人たちが一つのテーブルを分かち合うというのがここのモットーです。

 映像は→こちら

 前回出会った退役軍人の二人とは異なり、歩いているときはいつも音楽が頭の中を流れていると言うドイツ人の若者のグループ。当初は18キロもあるリュックを背負って歩いていたため大変だったそうです。

 9世紀にアルフォンス二世がはじめて行ったとされる巡礼が、少しそのスタイルを変えながらも、21世紀の今でも延々と受け継がれていることを思うと、そこには宗教だけでなく人間の求める普遍的な何かがあるのかもしれません。


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wattana

carotteさん、おはようございます。Le Puy と言うと、レンズ豆を連想します。
日本でも購入できる AOC のプイ産レンズ豆(Lentille Verte du Puy)を食べると、他産地のレンズ豆が食べれなくなります。
by wattana (2010-07-24 06:40) 

carotte

wattanaさん
そう言われると、Le PuyのHPに豆の写真が出ていたような......。今回は別の場所がメインだったのであまり深く追求しなかったのですが、そういうことだったんですね。Le Puyには行ったこともあるのですが、レンズ豆が特産だとは知りませんでした。それにレンズ豆にもAOCがあるとはちょっと驚きです。フランスらしいですね。
レンズ豆は好きなのでベーコンと一緒に煮たりして食べています。こうなるとぜひともLe Puyのを食べてみないといけないですねえ。
by carotte (2010-07-24 09:55) 

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