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食の街道 その1 〜クルミの道〜 [フランスのグルメ]

 今日から地方の特産品を5回にわたって紹介します。

 ネットでTF1(フランスのTV局)の番組を見ながら、フランスについて新しい発見をしている毎日ですが、今日のクルミもその一つ。ワインやチーズは言わずもがなですが、なんとクルミにもAOCがあるのだそうです。

noix.jpg

  フランスでAOC付きクルミが栽培されているのは2つの地域。一つはグルノーブル。もう一つは、今回、映像で取り上げているドルドーニュ県(Dordogne)、コレーズ県(Corrèze)、 ロット県(Lot)にまたがる地域です(下記地図の点線の円の部分)ここで穫れるクルミはペリゴールのクルミと呼ばれAOCでその品質が保証されています。

Paris_Martel.jpg

   パリブリーヴ=ラ=ガイヤルド(Brive-la-Gaillarde)

        マルテル(列車とバスを乗り継いで4時間40分)


 ペリゴールは、ほぼ現在のドルドーニュ県にあたる昔の領地の呼び名です。そして、ペリゴールと言えば、真っ先に頭に浮かぶのがフォアグラやトリュフ。しかし、クルミの産地でもあったんですね。


 クルミは普通に殻を割って食べるほか、油としても利用されています。何しろ全体の60%が脂質。かつては明かりの燃料や石けんの原料にもなっていました。そして、中世の頃は、金と同じくらい貴重な財産と考えられていたそうです。


 グルノーブルに遅れること64年の2002年に、ペリゴールのクルミはAOCを獲得します。そして、この地域のクルミの周知と観光誘致のために「クルミの道(Route de la noix)」が作られました。下記の赤い線が「クルミの道」です。

Carte_Route.jpg

 今回の映像では、クルミの道を通って、ロット県のマルテル(Martel)という村を訪ねます。収穫の様子や油の製造方法などをご覧ください。


 映像は→こちら

(これは2009年9月14日に放送された映像です。)


 クルミって、こんな風にして収穫するんですね。ぶるぶる揺すぶられるクルミの木も大変ですね。


 クルミ油を使ってドレッシングを作ると良い香りがしますが、残念ながら私の手元にあるのはAOCが付いていないようです。


 映像の最後にワインが出てきましたが、クルミのワインだそうです。ぶどうのようにクルミの実を発酵させたのではなく、生のクルミをつぶして汁を取り出し、蒸留酒と砂糖を加えて発酵させたものだそうです。ワインと言うよりリキュールですね。食前酒や食後酒として飲まれるそうです。



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コメント 4

orange

クルミはお菓子にもパンにも欠かせませんね。
アーモンドの方が好きですが(花も楽しめますし)、
いいクルミは美味しいですね。
by orange (2010-08-04 23:18) 

carotte

クルミは独特の味がしますね。渋みも、時には苦みもあります。
時々買って来て食べていますが、産地はあまり気にしていませんでした。こうなると、やっぱりAOC付きのフランスのクルミも試食してみたくなります。
by carotte (2010-08-05 10:48) 

wattana

carotteさん、こんにちは。
ぺりゴールにはAOCクルミもあるのですね?初めて知りました。海無し県の岐阜県でも秋になると、道の駅、農産物直売所などにクルミが出回ります。
by wattana (2010-08-05 17:16) 

carotte

wattanaさん、こんばんは。
そうらしいです。とにかくフランス人はAOCが好きですねぇ〜。そして、AOCのついたものを生産している人たちは皆誇りをもって生産しているように見えます。
岐阜県で販売されているクルミは国産ですね。試食してみたいです。
by carotte (2010-08-05 23:08) 

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