フランスの遺産を巡る その3 〜王様のしるし〜 [フランスのお宝]
東京は良いお日和になりました。ほっとしますね。
今回は、世界遺産にも登録されているロワールのお城の中から3つを選び、そこに残された権力者の"しるし”を紹介します。
映像をご覧いただく前に少々説明を。
シュノンソー城
美しいですね。フランス王アンリ2世(在位1547〜1559)が愛妾ディアヌ・ド・ポワティエに与えたこの城を、王妃だったカトリーヌ・ド・メディシスが、王の死後に取り返したとして良く知られています。
ディアヌ・ド・ポワティエ アンリ2世 カトリーヌ・ド・メディシス
この城には下記のような文字が残されています。アンリ(Henri)のHと、シャネルのロゴのようなカトリーヌ(Catherine)のマークが一つに組み合わさっていますが、よくよく見るとこの中にD(ディアヌ)の文字が浮き上がってきます.......。
ブロワ城
ブロワの町に入ると、道路にこんなものが埋め込まれています。
そう、ハリネズミ。ハリネズミは、このお城で生まれたフランス王ルイ13世(在位1498〜1515)のシンボル。なんでまたこんなものがシンボルなの?調べてみると、「近づいても良いが、手出しをするとひどい目に遭うぞ」というのがその意図するところ。もちろん王の頭文字Lや、妻のアンヌ・ド・ブルタニュのAを組み合わせた文字もあちこちに飾られています。
シャンボール城
フランス王フランソワ1世(在位1515〜1547)のために作られたお城。王のシンボルは、火の中でも生きられると言う架空の生き物“火とかげ”。こちらは強そうなのでシンボルにするのもうなずけます。このお城には、火とかげが200匹、王の頭文字のFが200字もあるそうです。映像は→こちら
シャンボール城は1932年に国の所有になりましたが、それ以来、見学者の落書きが絶えず困っているそうです。しかし、この落書きも数世紀たてば、歴史的彫刻となるかもしれないとか.......。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、私は大学の事務局に次のようなメールを送らなければなりませんでした。『少々、シュールな出来事が起きてしまいました。実は、うちには紙好きの猫がおりまして、私の成績表をかじってしまったのです。特に、学校のスタンプが押してある部分とサインの部分がかなりの被害を受けております。恐れ入りますが、再度、プリントアウトしたものをお送りください』」
VDM (Vie de merde)より
昔、レンタサイクルを借りて、ロワールの城めぐりをしたことがあります。
シャンボール城の庭がすごくきれいに手入れされていて、お城を引き立てていたのを思い出しました。
by 島酔潜人 (2010-09-18 20:27)
遠景からの建物の姿がとても綺麗ですね。
隙のないカチッとしたイメージの建物ですね。
幾何学美というのでしょうか。
ハリネズミ…ちょっと滑稽な顔ですね。
i-Pad、フランス語では男性名詞?ですか女性名詞?ですか?
CMが気になってしまいました。ドイツ語では中性名詞です^^
by orange (2010-09-18 21:56)
島酔潜人さん
自転車で回られたんですね。あの地域は自転車での見学に力を入れているみたいです。因に私は車で行きました^^;
シャンボール城の敷地は広いので庭の手入れも大変そうですね。
by carotte (2010-09-19 00:10)
orangeさん
一糸乱れぬ姿のお城ばかりですね。
ブロワにはハリネズミがいっぱいあったのでなんだろうと思ってました。この映像で謎が解けました。
i-Padはフランス語ではどうやら男性名詞のようです。どこで区別しているのやら.....。因にパソコンも男性名詞。
by carotte (2010-09-19 00:20)
天井の彫刻に目を奪われました。あれだけの精度のものを天井一面に入れるとは・・・。王室の権威と財力は本当に桁はずれだったんですね!!
by opas10 (2010-09-19 11:34)
opas10さん
シャンボールには王の財力と権力をいやというほど見せつけられますね。あちこちにあるレリーフ、装飾の施された2つの階段、屋上の林立する塔、やはり王様でなくては作れません。
by carotte (2010-09-19 17:20)
いずれも素晴らしい城ですね。
猫も紙を齧るんですね。しかも成績表を(笑)
by Jetstream777 (2010-09-19 18:54)
Jetstream777さん
ほんとに美しい城ですね。
この猫、紙フェチでちょっと変わった猫みたいです。
by carotte (2010-09-19 22:50)