フランス味覚週間 その1 〜ノルマンディーの鶏料理〜 [フランスの郷土料理]
フランスでは今週11日から「味覚週間(La Semaine du Goût)」が開催されています。
今回が21回目。1990年に始まったこのイベントは、料理人、パン屋さん、肉屋さん、チーズ屋さんなど、食に関わるすべての人々が“味覚の先生”になり、その知識と技術、食に対する思いを、一般の人たちに理解してもらうため、さらには味覚の多様性や味わう楽しさを再認識してもらうために企画されました。グルメの国ならではのイベントですね。
このイベントにちなんで、今週のTF1では各地の料理を5回シリーズで紹介しています。その一回目がこちら。
オージュ渓谷ソースの鶏肉
(Poulet sauce d'Auge又はPoulet vallée d'Auge)
オージュ渓谷と言えば、あの林檎のお酒シードルの産地、そして林檎の蒸留酒カルヴァドスの産地でもあります。これは、林檎、シードル、カルヴァドスを使ったノルマンディならではの料理です。(シードルとカルヴァドスについての以前の記事は→こちら)
今回、この料理を作ってくれるのは、カルバドス県ポン=レヴェック(Pont-l'Évêque)のマダムです。
材料は、鶏もも肉(産地直売の鶏)、ノルマンディ産クリーム、林檎(Royal Gala)、じゃがいも、香草(ローズマリー?)、バター、塩・こしょう、シードル、カルヴァドス。
まずは付け合わせの林檎とジャガイモの料理から。林檎の皮をむき薄切りにしたら、塩バターで炒めます。ジャガイモは半分に切り、香草をのせたらオリーブ油をかけオーブンで焦げ目がつくくらいに焼きます。
次は鶏のもも肉。薄切りにした林檎の一切れを皮と肉の間に挟み、鍋に入れ数分火を通します。次にシードルとカルヴァドスをかけフランベし、クリームを加え、塩・こしょうで味を整え、さらに30分ほど煮込んだらできあがり。
映像は→こちら
林檎を鶏肉に挟むこととシードルを使うことが、このマダムの秘伝のようです。
映像だけでは具体的な作り方が良く分からないせいか、TF1のコメント欄に、レシピを教えてくれ!のコメントが視聴者から数多く寄せられています。
しかたがないので、別途ネットで調べたところ、ポール・ボキューズのレシピをみつけました。それによると、材料は下記のとおり。
- 鶏
- マッシュルーム
- カルヴァドス
- エシャロット
- 香草(ローリエ、タイム)
- バター
- 塩・こしょう
- 林檎
作り方も具体的に説明してあるので、自分で作れそうな感じです。いつか実践編でご報告したいと思います。
「今日、恋人とレストランのテラスで食事をしました。お店の人がテーブルのロウソクに火をともしてくれると、彼が『ねえ、このロウソクの炎、君に恋する僕のハートのようだね』と言った瞬間、突風で火は消えてしまいました」
carotteさん、おはようございます。ポン=レヴェックなので、チーズを使うのかと思ってしまいました。
by wattana (2010-10-14 06:45)
wattanaさん、おはようございます。
そうなんですよ。ポン=レヴェックと言えばチーズを思い浮かべますが、そうじゃないですね。デザートで出てくるのかなと思ったら出てきませんでした。
by carotte (2010-10-14 09:04)
美味しそうですね。
リンゴの皮むき機が面白かったです。
お家も素敵ですね。
木の温もりを感じる室内でした。
by orange (2010-10-14 09:08)
orangeさん
リンゴの皮むき器、似たようなものが最近テレビで紹介されていました。こちらの方は手回しでしたが、テレビのは電動でした。
風情のあるお家で、伝統的な家族の食卓を見せてもらった感じですね。
by carotte (2010-10-14 10:20)
フランス人のつぶやき、ロウソクの炎いつかは必ず消える、ということで(笑)
by opas10 (2010-10-17 16:13)
opas10さん
愛はロウソクの炎などでは量れない!ってことですかね ^^;
by carotte (2010-10-17 21:33)