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由緒あるお店 その4 〜ブルージュのレース店〜 [ベルギー]

 シリーズの四回目は、レースで有名なベルギーのブルージュにあるお店“The Little Lace Shop”。

laceshop.jpeg

Gelguium_brugge.jpg

ダイフェル通り4番地

 

 創業は1893年。ブルージュで最も古いレース店です。一世紀以上、四世代に渡ってレースを作り続けています。


 レースには、針を使って作るニードルレースと、複数の糸巻きを動かしながら編んで行くボビンレースがあります。

working.jpeg

ボビンレース


 お店の主人パトリックさんは四代目で、すでに40年のキャリアをもつレース職人。おばあさんから編み方を教えてもらったそうです。そして、ブルージュでレース編みのできる唯一の男性。


 映像は→こちら


 レース編みというのは代々女性の仕事で、男性のパトリックさんは例外のようです。


 お店の地下には、昔ここで製作されたレース、つまりアンティークレースが置いてあります。今、同じものを作ろうとしても出来ないほどの見事なレース。売れて手放すときは複雑な気持ちになるそうです。


 ここのレースは海外にも知られており、国境を越えてお客さんがやってきます。ブロンドの女性は、世界で本当に美しいレースを作っているのは、ベニス、スペイン、そしてブルージュだと言っていました。


 映像の中では、30個ほどのボビンをあやつって製作していましたが、複雑なものになるとその数が300から700個にも達するそうです。これだけの数のボビンをあやつることのできる職人はそう多くはないそうです。考えるだけで気が遠くなりそうですね。


 次回、シリーズの最後は、モスクワにある茶葉を売るお店を訪ねます。




feuille.jpg本日のクリスマス・イルミネーションcadeau.jpg


☆ ブルージュ ☆

途中、クノック(Knokke)の冬の海岸の映像が入っています。



* 少しの間、フランス人のつぶやきはお休みします




nice!(21)  コメント(6) 
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コメント 6

orange

「手放すときは…」そうですね。
襟元にあしらってあったり、袖口のレースだったり。
フランドルの絵画のあの白いフリルレースもこんな模様なのでしょうね。
素晴らしい手の動きです。継承されるのでしょうか。
by orange (2010-12-15 23:41) 

carotte

orangeさん
昔の絵に、こんなレースをいっぱいつけた人が登場しますね。
今ではレースも商品というよりアート作品に近いですね。
家族の思い出もつまっているでしょうし、手放したくなくなる気持ちは分かります。
by carotte (2010-12-16 09:54) 

wattana

carotteさん、こんばんは。
食品工場を見学するためにベルギーに行った時、ブルージュに泊りました。1998年だったと思います。ブルージュでは、運河巡りをした記憶があります。もちろん、レースのお店も見ました。でも、何を食べたのか・・・思い出せません。LEONでムール貝だったかもしれません。
by wattana (2010-12-17 22:30) 

carotte

wattanaさん、おはようございます。
私の方は二年ほど前に行きました。運河巡りしましたよ。^^
残念ながらレース店には足を運びませんでした。
お昼にムール貝を食べました。街の入り口辺りに並んでいたお店の一つだったと思います。
by carotte (2010-12-18 09:02) 

opas10

パトリックさんがアンティークのレースをもつ時の手つきを見ているだけで、どれだけ大切にしているかがわかりました。
by opas10 (2010-12-19 14:15) 

carotte

opas10さん
どれも複雑な模様をしていて、かなり手がかかってる感じがします。とても粗末にはできませんね。
by carotte (2010-12-19 18:43) 

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