由緒あるお店 その5 〜モスクワの茶店〜 [その他の国]
ミャスニツカヤ通り19番地
モスクワのランドマークにもなっている中国風の建物。
一階に、創業から100年以上にもなる由緒あるお店があります。売っているのは主にお茶。東洋のお茶からロシアのお茶まで、5,000種類以上、中には100gあたり400€という高級茶まであるそうです。
この建物ができたのは1890年~1893年。当時、お茶の商売で成功を納めていたセルゲイ・ペルロフ(Sergey Perlov)が建てさせたもの。一階が店舗。お客はロシアのセレブたちがターゲットでした。そして当時のお茶は薬として売られていました。二階から上はアパートメント。
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現在のように中国風になったのは1896年のこと。ペルロフが、中国人の貿易商と契約を締結するために大掛かりな工事を行い中国風の建物に仕立て上げたそうです。結局、この契約はかないませんでしたが、おかげでお店はモスクワっ子に知れ渡ることとなりました。
1895年頃には、このような店が14軒あったそうですが、残っているのはここだけになってしまいました。
ソ連時代には、一階は店舗のままですが、アパートメントは公共住宅になります。一部屋に一家族、キッチンとトイレ等は共同だったそうです。そして1990年代には傷みの激しくなった建物は修復され、ペルロフ家に返還されます。
お客さんの中には三世代に渡ってこの店でお茶を買い続けている人もいます。ここの紅茶を飲むときは、ミルクも砂糖もいれません。お茶の香りを楽しむにはジャムが一番いいそうです。
本日のクリスマス・イルミネーション
☆ モスクワ ☆
今のモスクワのクリスマスイルミネーションをみつけることはできませんでした。
下記は2、3年ほど前のモスクワの街角のツリーをいくつか撮影したものです。
* 少しの間、フランス人のつぶやきはお休みします
そう。先日東京へ行った折、新宿でロシア料理店へ行きました。
食事の最後にロシアンティを頂きましたが、色々なジャムが添えられていて
濃いめのストレートティと一緒に頂きましたが美味しかったです。
店内、色々なお茶の葉が売られていますね。興味深いです。
by orange (2010-12-17 13:33)
orangeさん
東京に来られた時、ロシア料理召し上がったんですね。
渋谷にも古くからあるロシア料理のお店があります。だいぶ前に一度だけ行ったことがあります。
昔、紅茶の中にジャムを入れて飲むのがロシアンティーと教わっていましたが、実際は、ジャムをなめながら紅茶を飲むんだそうですね。これだったら紅茶の味を楽しめそうな気がします。
by carotte (2010-12-17 15:17)
この店舗、よく共産主義時代を生き抜いたものです!共産党も紅茶を人民から奪うことはできなかったんですね(笑)。
by opas10 (2010-12-19 14:23)
opas10さん
やはりお茶は皆飲みたかったんでしょうね。それに、あのインテリアはそのままにして使う方がいいと判断したのかもしれません。
それにしてもこの建物、目立つでしょうね。私はまだロシアには行ったことありませんが。
by carotte (2010-12-19 18:40)