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続・公現祭にいただくお菓子 [フランスのお菓子]

 新しいシリーズを始める前に、一つだけ別の話題を。

 以前、ガレット・デ・ロワというお菓子を紹介しましたが、実は、この公現祭に食べるお菓子にはもう一つ別のタイプのものがあります。

ガトー・デ・ロワ
(Gâteau des Rois)
Gateau_des_rois1.JPG

 こちらはブリオッシュの生地にオレンジの花の香りをつけたものを浮き輪の形にして焼き、果物のコンフィーで飾り付けたお菓子です。主にフランス南部とスペインで食べられているそうです。

 今回は、南仏の町オランジュのシェフが2つのお菓子を同時に作ってくれます。

Paris_orange.jpg

 白い作業服のピエールさんがガトー・デ・ロワを、黒い作業服のピエールさんがガレット・デ・ロワを作ってくれます今回のTF1は特撮でがんばりました。下記の写真をクリックして番組をご覧ください。

galettegateau.jpg

 最初に作ってくれるのがガトー・デ・ロワです。

 

 まずはイースト菌と少量の小麦粉と水を混ぜて暖かいところに置いて発酵させパン種を作ります。その間、小麦粉と卵とバターでブリオッシュ生地を作ります。発酵したパン種をブリオッシュ生地に混ぜ、浮き輪の形に成形したら、オーブンで焼きます。

 

 一方、ガレット・デ・ロワは、小麦粉と水を混ぜてこねたら、バターを加えパイ生地を作って行きます。綿棒でのばし、丸く型抜きします。小麦粉、卵、アーモンドの粉でフランジパーヌというクリームを作り、先ほどの生地の上にのばし、フェーブを置き、上から生地でフタをして、オーブンで焼いたらできあがり。

 

 ガトー・デ・ロワの方は、焼き上がったら、砂糖、果物のコンフィで飾り付けをしてできあがり。人によって、生地の中に入れてしまうこともあるそうです。

 

 ガトー・デ・ロワにはフェーヴはないんでしょうか?

 南部は南部のやり方があるそうです。

 

 ガトーの中にはスジェ(sujet)(人物の意味)とフェーブの2つが入っていて、スジェを引き当てた人が王様か女王になり、王様なら女王を、女王なら王様を指名します。フェーヴが当たった人は、来年のガトー代を払わなければならないそうです。


 また、お菓子の食べ方にも独自のやり方があります。


 食卓をともにするグループのうち一番年下の者が目をつぶる、又はテーブルの下に隠れて、どの一切れを誰に配るかを指示します。

 

 番組の中では、スジェが当たったのは、一番年下の女の子でした。

 

 

******** フランス人のつぶやき *******

「今日、家でガレット・デ・ロワを食べた。そばで僕の犬がいかにも食べたそうな目で見つめるので一切れ食べさせたら、フェーヴが大当たり」

VDM (Vie de merde)より


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コメント 4

orange

エピファニアスのお祝いですか。3博士がイエスを訪問する。
とても楽しそうに作っていますね。
美味しそうです。ブリオッシュの生地がしっとりとしていて。
子ども達も楽しそうですね。
by orange (2011-01-11 22:43) 

carotte

orangeさん
1月6日が正式な日でした。
こちらのお菓子はマイナー。ガレット・デ・ロワの方が一般に広まっているそうです。日本のパン屋さんでも売ってました。
いずれにしてもダイエットとは対極にありますね ^^;
by carotte (2011-01-11 23:07) 

opas10

いつもは撮りっ放し&簡単なつなぎだけで編集にはあまり手をかけないTF1が珍しくしっかり編集したりエフェクト使ったりして頑張っていましたね。ディレクターが交代したのかなあ、なんて思っちゃいました(笑)。
by opas10 (2011-01-15 15:17) 

carotte

opas10さん
そうです、今回のは結構手がかかってます。
まさか双子のシェフ???なんて思ったりしましたが、そんな上手い話はないですよね。やはり一人二役。
by carotte (2011-01-15 22:10) 

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