冬のあったかスープ その2 〜うさぎのスープ〜 [フランスの郷土料理]
うさぎのスープ
(Soupe de lapin)
最近はあまり見かけなくなった料理だそうです。そして、三人のマダムは、地域の伝統を残す活動をしている団体のメンバー。
まずはお肉屋さんでウサギの肉と生ハムをゲットしたら、次は野菜です。玉ねぎ、にんにく、キャベツ、ラディッシュ、じゃがいも、ズッキーニ。最後に、おろしたチーズもお忘れなく。
材料が揃ったらお料理開始。団体の運営を担当しているベルナールさんも加わって作ります。上記の写真をクリックして番組をご覧ください。
ベルナールさんはウサギを担当。ウサギは分解して、まずは骨と内蔵を、さいの目に切った生ハムと一緒に炒めます。ここにお湯を加え、焼いたニンニクと玉ねぎを入れ煮込みます。ニンニクと玉ねぎを焼いていれるのは、色と香り付けのためだそうです。
さらに、三人のマダムが準備した野菜も入れて行きます。
一時間ほど煮込んだところで、柔らかくなったジャガイモとズッキーニを崩します。
次に、フライパンでウサギの肉を炒めます。火が通ったら、スープ鉢の底に置き、上からスープを入れます。
カリカリに揚げたパンにチーズをのせ、スープを注いでいただきます。
19世紀頃、自分たちの庭で野菜を収穫していた農民たちは、野原にたくさんいたウサギを捕まえていたそうです。今では、そのウサギも猪に替わってしまったそうです。
「今日、一緒にいてくれるペットが必要だと父に言ってから6ヶ月が過ぎた。父のところに行ってみると、大きなケージのなかにウサギが3わ走り回っていた。ウサギの名前は『テリーヌ』『ロースト』『シチュー』と言うそうだ」
こんばんは。フランス人のつぶやき、今日も面白いですね。(笑い)
by t-toshi (2011-01-13 19:55)
t-toshiさん、こんばんは。
ウサギの身になるとぞっとしますが、どことなく可愛い感じがしませんかね。そう感じるのは私だけ? ^^;
by carotte (2011-01-15 00:02)
carotte さん、ウサギはフランスでは一般的な食肉ですね。モンパルナスの朝市でよく見ました。日本にも輸入されているようですが、野生のウサギの入手が年々困難になっているそうです。
by wattana (2011-01-15 07:18)
wattanaさん
日本だとペットのイメージが強いですけど、ウサギは普通に食べますね。昔は野原にいっぱいいて手頃な食材だったんでしょう。野生のうさぎが少なくなった原因は、個体の数が減ったということでしょう?それとも市場に出回る数が少なくなったんでしょうか?飼って育てる方が効率的だったりすることもあるかもしれませんよね。
by carotte (2011-01-15 09:02)
carotte さん、野生のウサギが減少していることの他に、動物愛護の観点から保護されているのかもしれませんね。野生と飼育ウサギはぜんぜん違うそうです。そういえば、20年ほど前、プレスハムの原料として安価だった中国産ウサギが使用されていましたが、今は使用していない (高くなって使えない)と思います。
by wattana (2011-01-15 13:01)
wattanaさん
ウサギの肉は、牛肉や鶏肉のように焼くだけでおいしく食べられる肉とは違って、それなりに手をかけないと美味しい料理にならない気がします。
どうしても必要な肉というわけじゃないのかもしれません。
by carotte (2011-01-15 14:16)
マダムは意気軒高でしたが、どうも結局一番手を動かしていたのはベルナールさんでしたね。ジャガイモとズッキーニはわざと崩してしまうんですね!
by opas10 (2011-01-15 15:53)
opas10さん
そのとおりですね。マダム三人は「かしましく」、ベルナールさんはせっせとお仕事。
煮込んだ野菜を崩してどろどろにしてしまうパターンは多いですね。
by carotte (2011-01-15 22:20)