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フランス伝統のゲーム その2 〜陸のカーリング?〜 [フランスのお宝]

 シリーズの二回目もブルターニュ地方。どうもこの地方はゲームの宝庫のようです。


 フィニステール県サン=ジャン=トロリモンを訪ねます。

Paris_StJeanTrolimon.jpg

 

Galocheb.jpg

 

 ゲームの名前は「ガロッシュ・ビグデンヌ(Galoche bigoudène)」。

 

 道具は、ガロッシュと呼ばれる小さな木の円柱(直径約3.5㎝、高さ約11.5㎝)、パレと呼ばれる重さ1キロ前後の鉄製の小型円盤(厚さ15㎜、半径11.5㎝ほど)、ガロッシュの直径と同じサイズのコイン。このコインのことをリパーと言います。

 

 ゲームは固い土やアスファルトの上で行われます。なにしろ1キロほどの円盤を放り投げるので地面は固くなくてはいけません。

SchemGalloche和2.jpg

 プレーヤーの前方約9歩のところに、ガロッシュを立て、リパーをのせます。ガロッシュの位置がよく分かるように、その回りには直径40㎝の円が描かれ、円の中には十字(ケルトの十字架)が描かれています。つまり、ガロッシュはこの十字の交差部分に立てるわけです。


 プレーヤーは、ガロッシュめがけてパレを投げて、ガロッシュの上のリパーを落とします。この落ちたリパーの一番近くにあるパレに点数が入ります。どことなく、カーリングに似ています(ペタンクにも似ています)。上記写真をクリックして番組をご覧下さい。

 

 点数が1点入ればそのゲームの勝敗は決まってしまいます。プレーヤーは2人一組で2チームで戦います。プレーヤーにはそれぞれ2個のパレが与えられます。しかし、状況によっては全部を使う必要はありません。

 

 ゲームのルール説明を読んでいるとなかなか複雑です。原則は、どれかのパレが敵側のパレよりリパーの近くにあれば勝ちです。しかし、ゲームの局面は様々です。それに合わせて細かなルールも決められていて、プレーヤーはその状況に合わせて作戦を練る必要が出てきます。

 

 そして、判定が微妙な場合もあります。何しろ、どのパレが一番近いか距離を測るとなると大変です。もめる場合もあるそうです。

 

 このゲーム、現在では単なる娯楽とは言えなくなってきています。14のコミューンに14のクラブチームがあり、大きな大会も開かれます。

 

 番組に登場した少年たちは、このゲームをおじいさんから教えてもらったそうです。そのキャリアはすでに8年とか。

 

 

******** フランス人のつぶやき *******

「今日、僕は26歳で、身長は182センチ、体重120キロ。大きなラグビーチームのプロップです。なのに、毎回電話に出ると『ボンジュール、マダム』って言われる」


VDM (Vie de merde)より



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コメント 4

島酔潜人

フランス、おもしろいゲームがあるんですね。
確かにペタンクっぽいですね。
ペタンクは、何度かやったことがあります。
by 島酔潜人 (2011-01-20 23:34) 

carotte

島酔潜人さん
調べるといろいろ出てきますね。ブルターニュにはびっくりするくらいの数のゲームがあるようですよ。
私はペタンクは見物側です ^^;
by carotte (2011-01-21 09:41) 

opas10

ブルターニュ地方のオトコたちは、昔っから遊び好きだったんですかね~(笑)。このゲームは老いも若きも一緒に楽しめるんですね。
by opas10 (2011-01-23 13:03) 

carotte

opas10さん
ケルトの文化かなと思ったりして....。
かなりの数のゲームがありますから、皆遊んでたんでしょう。ある意味、社交の場にもなっていたのかもしれません。


by carotte (2011-01-23 20:31) 

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