ペリゴール地方を巡る旅 その1 〜冬の村〜 [ペリゴール地方]
今週のTF1のシリーズはペリゴール地方。ペリゴール地方とは、だいたい今のドルドーニュ県の辺りをさします。貴重な名所旧跡もあれば、様々なグルメでも知られています。いつものように5回シリーズで紹介します。
第一回目は、ペリゴール南東部の3つの村の冬の様子です。
オドゥリ村(Audrix)の人口は300人ほど。冬の間、ここにはパン屋さんも食料品店もありません。毎週日曜日、ジョゼさんが、樫の木とクルミの殻で、村の共同かまどに火をおこし、パンを焼きます。昔もこうやって焼いていたそうです。パンが焼き上がった頃、村人たちが集まってきます。仲良くおしゃべりしながら、おいしそうなパンを選んで行きます。上記写真をクリックして番組をご覧下さい。
オドゥリ村から北東へ30~40キロのところにサン=ジュニエス村(Saint-Geniès)があります。人口は約1,000人。毎週日曜日には村の広場で朝市が開かれます。夏に比べるとお店はずっと少ないですが、村人でにぎわいます。もちろん買い物が目的ですが、知り合いとおしゃべりすることも楽しみの一つ。お店の人たちは11時になると休憩タイム。白ワインを飲みつつ生ガキをいただくのがしきたりになってしまいました。
最後に登場したのが、「フランスの最も美しい村」の一つ、カステルノー=ラ=シャペル(Castelnaud-la-Chapelle)。人口は500人足らず。丘の上に建っていたのが、カステルノー=ラ=シャペル城。13世紀~14世紀の城塞です。川沿いの三角屋根の塔のある建物はミランド城。かつてはジョゼフィン・ベーカーが所有していました。
同じくジョゼフィン・ベーカーが所有していたキャバレー(ホステスが客をもてなす日本のキャバレーではなく、様々のショーを見ながら食事ができる店のこと)が、今は村の娯楽施設になっています。ここにはダンス・フロアーがあり、村の人たちがダンスを踊って楽しんでいました。
次回は豚を使った料理を紹介します。
「今日、4才になる娘を連れてパンを買いに行った。いつもの店が閉まっていたので別の店に行くと、そこの主人が娘に言った。『ずいぶん久しぶりだね』すると娘が言った。『いつもは、おいしいパンを作るお店に行くの。でも今日は閉まってたの』」
VDM (Vie de merde)より
carotte さん、おはようございます。
フランスはほんとうに小さな村でも生活の単位としての存在感がありますね。日本だったら、過疎地、限界集落などと呼ばれ暗いイメージがしますが、映像を見る限りそんなイメージはありませんね。
オドゥリ村は冬期、パン屋さんと食料品店がないということは、冬期休業ということでしょうか?
by wattana (2011-02-03 09:52)
wattanaさん、こんばんは。
恐らく、夏はバカンスで人口が増えるんだと思います。で、バカンスの間だけお店が開くんじゃないでしょうか?
おっしゃるとおりで、過疎地に漂う暗い雰囲気が感じられないですよね。むしろ、落ち着いた佇まいに見えたりします。やはり、バカンスで人がやってくるからなのかな.....。
by carotte (2011-02-03 22:03)
カステルノー=ラ=シャペル、本当に美しい村ですね。家並みが特にタマリマセン。日本だったら観光地になってあっという間に俗化して、お土産店だらけになってますね。
by opas10 (2011-02-05 14:58)
opas10さん
この村も、活性化を図るために努力して美しい村に指定してもらったんだと思うのですが、日本みたいにはならないですね。指標が違うんでしょうね。それに、観光する側の感覚も違うのかもしれません。
by carotte (2011-02-05 19:01)