冬の料理 その2 〜 ファルシー・ポワトゥヴァン 〜 [フランスの郷土料理]
シリーズの二回目は、詰め物料理ファルシー・ポワトゥヴァン(Farci Poitevin)。
フランス西部、特にポワトゥー地方に伝わる料理です。今回は、ドゥー=セーヴル県の町ムゴンを訪ねます。
簡単に言ってしまえば、野菜のパテのようなもの。
使う野菜は、フダンソウ、ほうれん草、スイバ、キャベツなど。その他の材料は、小麦粉、卵、ベーコン、塩・こしょう。
この料理も地域によって、また作る人によってちょっとずつ違っているそうです。
今回、この料理を作ってくれるのがムゴンに住むマダムたち。
まずは畑のような庭に野菜を穫りに。フダンソウ、イタリアンパセリ、スイバ、そして最後に欠かせないのがキャベツです。上記写真をクリックして番組をご覧下さい。
キッチンに戻ったら野菜を刻みます。庭にはありませんでしたが玉ねぎも使います。刻んだ野菜をボールに入れ混ぜます。
ここに、青いにんにく(熟していないにんにく)、ソーセージミート、ベーコン、山羊のフレッシュチーズを加えます。最後に、卵、塩・こしょう、牛乳に浸したパン少々を加えたら、ハンバーグを作るようによくこねます。
次に、ボールにネットを張り、その上にキャベツの葉を並べ、そこにさきほどこねた詰め物をのせて行きます。ネットのひもをぎゅっと絞ってボールの形にしたら、そのまま鍋に入れ2時間半かけて茹でます。
このキャベツのケーキのような料理に最初にナイフを入れるのは、その家の主人なんだそうです。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、お腹ぺこぺこで冷蔵庫をあけるとパテがあったので、あっという間に平らげてしまった。1時間後、彼女がパテの残りはどうなったか聞いて来た。あれは猫のエサだったらしい」
VDM (Vie de merde)より
自宅の(裏?)庭で材料を集めて…いいですね。
サンルームのようなキッチンも素敵ですね。
日本では夏は大変かもしれませんが。
野菜が食べたい!と思う日には最適かもしれませんね。
by orange (2011-02-11 00:51)
carotte さん、刻んだ野菜をボールに入れた後、
ニンニク、挽肉をいれて混ぜている辺りで、
餃子の具に似ていると思ってしまいました。
by wattana (2011-02-11 08:38)
orangeさん
家の敷地より庭の方が広く見えますね。
田舎ならではの作りの家でした。
イタリアンパセリを摘む際に面白いことを言っていました。パセリが良く育っているのは、その時、パセリを植えた人が恋をしていたからだそうです。
by carotte (2011-02-11 09:56)
wattanaさん
そう言えば、餃子ですね ^^
山羊のチーズを入れるところが個性的。
野菜とのコラボはどんな味なんでしょうね。
by carotte (2011-02-11 10:00)
あれが庭!!ですか。家庭菜園というナマヤサシイものじゃなっくて、どうみても畑にしか見えなくて(笑)。この料理、ロールキャベツの原型みたいなものなんでしょうか。野菜が新鮮でおいしくないとできない料理ですね。
by opas10 (2011-02-11 13:46)
opas10さん
これ、大きなロールキャベツとも言えますね。網に包んでまでこのサイズを保持したのかと思うとちょっと面白いです。
広い庭ですよね。好きなだけ野菜を栽培できそうです。しかも、いつでも新鮮なものが食べられます。
by carotte (2011-02-11 17:16)