ペルシュ地方 その1 〜 田舎の風景 〜 [ペルシュ地方]
新しいシリーズを始めます。
パリからそう遠くないところにあるペルシュ地方について5回シリーズで紹介します。
あまり聞き慣れない名前ですが、この地域はかつてペルシュ伯爵領だったところ。今では4つの県(オルヌ県、ウール=エ=ロワール県、サルトゥ県、ロワール=エ=シェール県)にまたがっています。
上記地図の目印のついたコミューンを青→赤→緑→黄色→紫の順で訪ねて行きます。
第一回目は、青い印の3つのコミューンです。
最初に登場するのは、真ん中に位置するサン=モリス=シュル=ユイヌ。
ペルシュ地方に魅せられたミシェルさん、パリでの仕事をリタイアした後、放置されたままになっていた古い家を修復して住んでいます。
彼にとってペルシュ地方は、山でもなければだだっ広い平原でもない、ちょうどその中間くらいで心安らぐ場所だそうです。
番組が放送された当時、季節は春まっただなか。緑の中に黄色い菜の花が模様を描くように咲いています。
この地域にはたくさんの古い邸宅があります。フリントという石やレンガを使ったものからコロンバージュまで、その様式は様々です。下記写真をクリックして番組をご覧下さい。
ペルシュ地方の南西部ぎりぎりある町ブルー(Brou)では、毎週水曜日に市が開かれます。この市は12世紀頃にはすでにあったそうです。
カゴに入れて売られていたのはガチョウの玉子。ここは、馬や牛の市でも知られているそうです。ちょっと中世の市場に迷い込んだような気分です。
ブルーからまた北に上がって、サン=モリス=シュル=ユイヌを通って、さらに北へ行ったところにラ・シャペル=モンリジョンというコミューンがあります。
小さな町の中にひときわ人目を引くネオゴシック様式のノートル=ダム・ドゥ・モンリジョン大聖堂。尖塔の高さは60mもあるそうです。1894年~1911年にかけて建設されました。
ここに眠っているビュゲ神父は、寂れてゆく町の先行きを案じ、この聖堂を建てようと世界中を回って寄付を集めたそうです。おかげで町はにぎわうようになり経済力を取り戻したそうです。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、田舎の小さな村の郵便局で働いて1年半になります。『いいえ、マダム。生きた動物を郵便で送ることはできません。宅急便もダメです』こんなこと言わなきゃならないなんて思いもしませんでした」
VDM (Vie de merde)より
小川の流れている風景が素敵ですね。
こんな村に少しだけ住んでみたいなと思いました。
静かそうですね。毎日散歩をして、スケッチをして…
のんびりと過ごせそうです。
by orange (2011-02-15 00:13)
orangeさん
パリから遠くないところで、静かな田舎の生活を楽しめそうです。この辺りに別荘なんか持てたらいいかななんて思ったりします。都会の生活と田舎の生活を手軽に楽しめそうな気がします。
by carotte (2011-02-15 23:06)
ガチョウの卵を売っていたオジサンの眉毛、十数年前の日本の総理大臣を思い出しました(笑)
by opas10 (2011-02-19 13:51)
opas10さん
あの、眉毛で目が見えなくなりそう方ですね ^^
by carotte (2011-02-19 18:52)