ペルシュ地方 その3 〜 庭 〜 [ペルシュ地方]
シリーズの三回目は、庭。
フランスの庭と言えば、あの幾何学的な庭を思い浮かべますが、今回訪ねる庭は、植物園のような庭です。
下記地図ののついている場所です。
まずは北にあるレマラールの2つの庭から。
1976年、エレーヌ・ダンローさんは、この土地を父親から受け継ぎました。敷地には、19世紀に建てられた2つの母屋と1つの離れのほかに、当時は放置されたままの菜園がありました。
エレーヌさんは家の前の空き地に木を植えることから始めて、しだいに様々な植物を植えて行き、現在のように8つの趣の異なる庭が出来上がったそうです。
植物の種類は1200種ほど。版画のアーティストだったエレーヌさんは、咲く花の色彩の組み合わせにこだわりがあるそうで、すべて計算された配置だそうです。(入園料を払えば見学できます)
ここは植物画のスペシャリストであるベアトリス・サールバーグさんの庭です。もともとはメゾン=モジ城の庭でした。
木々がアーチ型の屋根を作る並木道があったり、果樹や花だけでなく野菜の栽培も行われています。
アトリエでは、ここで育った植物を写生する教室が定期的に開かれています。
ベアトリスさんはパリ装飾美術学校を卒業し、アール・デコ調のポスターで知られているカッサンドルのアシスタントを務めたこともあります。上記写真をクリックして番組をご覧下さい。
最後はプレオ・デュ・ペルシュにある庭です。
この庭の所有者ジェラール・フランソワさんは、パリの中央市場のあるランジスで、花や植木の仲買人をやっていましたが、子供時代をすごしたこの地で土地を手に入れ、庭を作りました。
上記写真に写っているのはこの庭の植物で「ハンカチノキ」と言います。原産は中国。ジェラールさんの一番のお気に入りで、中国に旅行した時に手に入れて来ました。ここまで大きくなったのは珍しいそうです。
この庭には、モネの庭にあるのと同じような橋があるそうです。そして、宿泊施設もあります。庭の見学は入園料5€で。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、しばらく会ってなかった友人が訪ねて来た。窓の外を眺めながら彼女が言った。『お宅の庭師、なんだか汚らしいわね。それに具合が悪そう。お給料を上げてあげたら?』その庭師とやらは、私の夫です」
VDM (Vie de merde)より
癒されました♡
わすれな草やツツジの色々な色。シャクナゲ…
いいですねぇ。何度も再生して見たい画像です!!
by orange (2011-02-17 13:41)
orangeさん
植物がお好きかなあと思ってました。
この地域は微気候とかで、いろんな植物が育つようですよ。
でも、ここまでの庭を作るためには、やはり時間がかかりそうですね。
by carotte (2011-02-17 20:25)
フランス人のつぶやき、それ以後かわいそうなご主人は少しは待遇がよくなったのでしょうかね(笑)
by opas10 (2011-02-19 14:11)
opas10さん
なんか、こんな話、ありがちな気がするんですよ〜。
待遇、良くなってることを祈ります。
by carotte (2011-02-19 19:00)