ワインの金メダル [フランスのワイン]
フランス産のワインのボトルに、こんなシールが貼ってあるのを見かけます。
シールの色が金、銀、銅と三種類あって、オリンピックのように３つのメダルでランクづけされています。
コストパフォーマンスがいいので、このシールのついたワインをよく買って飲んでいます。誰がどんな基準で選んでいるのかなと思っていたら、謎が解けました。
先週の土曜日の2月19日から、パリのポルト・ドゥ・ヴェルサイユにあるコンベンションセンターで、国際農業見本市(Salon International de l'Agriculture)が開かれています。（開催期間：2月19日～27日）
様々な農作物や加工品、さらには牛、羊、ウサギ、鴨などの家畜も展示され、農産業をアピールすると同時に一大アトラクションになっています。
この中で行われるイベントの一つがコンクール（Concours général agricole)。このコンクールが、上記シールの出所でした。
コンクールの対象となるのは、家畜、加工品、ワイン。このうちのワインの審査風景を、TF1の昨晩８時のニュースが伝えています。下記写真をクリックして番組をご覧下さい。
二日間で7,500種のワインを、生産者も銘柄も分からないようにして審査します。
審査するのは、応募者の中から選ばれた人たちです。誰でも応募できますが、応募要項にはテイスティングの経験などを記入する欄があるので、それなりの知識や経験がないと選んでもらえなさそう。
メダルを取れるか取れないか、また金、銀、銅のどのメダルかによって、もたらされる結果には大きな違いがあるだけに、審査する人たちの責任は重大です。
会場には550テーブルが用意されていたそうです。一つのテーブルに３人〜５人くらい座っているので、審査員の数は全体で2,000人〜3,000人ほどにも達します。
まずは人を見るのと同じように、ワインを目で確かめます。次は香り。最後に口に含んで味わったら、飲まずに吐き出す。酔っては審査ができません。しかし、少しは喉を通ってしまうとか。特に美味しいワインは……。
10本のうち3本が受賞するそうです。金メダルに輝いたワインの売上は、これまでの2倍にはね上がるそうです。
＊＊＊＊＊＊＊＊ フランス人のつぶやき ＊＊＊＊＊＊＊
「今日、コンクールで優勝した。賞品は………2月にエジプト旅行」
VDM (Vie de merde)より
carotte さん、おはようございます。
このラベル付きのワインはたまに買って飲みます。SIAL には、タイミングが合わなかったので、未だ行ったことがありません。日本には、FOODEX JAPAN という食品・飲料専門の展示会があります。３６回目となる FOODEX JAPAN 2011 が３月１日 （火）～４日 （金）に幕張メッセで開催されます。
http://www.jma.or.jp/foodex/
ここ１０数年ほぼ毎回、見学に行っていましたが、今年は別の予定があるので、行かない予定です。
by wattana (2011-02-22 06:42)
wattanaさん、おはようございます。
ワインは3000人もの人が審査するので、言わば人気投票みたいなもののようです。このラベルがついていると、1,000円くらいで美味しいワインが楽しめる時があります。
日本のサイト拝見しました。面白そうですね。
日本の場合は生き物はなしで、食品が中心ですね。
by carotte (2011-02-22 07:54)
随分と規模の大きな審査なんですね。マーケットで量を売りたい銘柄にはいいテストマーケティングになりそうです。それにしても審査に出すだけでかなりの量が必要になりますね。
by opas10 (2011-02-27 14:30)
opas10さん
何かで聞いたことがあるのですが、目隠しのテイスティングなので、無名のワインでも受賞をきっかけに大きな市場を獲得するチャンスが生まれるそうです。私は、このラベルがついていると「安くて美味しい」というのが頭に擦り込まれてしまってます。^^
by carotte (2011-02-27 21:13)