カーニバルの花合戦 [コート・ダジュール地方]
海の向こうではカーニバルの季節に入りました。このお祭りの一つに、コート=ダジュール地方で行われる花合戦(Bataille de fleurs)という催しものがあります。
今回は、2月28日にヴィルフランシュ=シュル=メールで開かれた花合戦を紹介します。
ご覧の通り、釣り舟を花で飾り、海の上をパレードするというのがここの花合戦です。
使われている花はミモザ。110年も前から毎年開催されている歴史あるイベントです。上記写真をクリックして番組をご覧下さい。
一回に20隻ほどの釣り舟が港に入り、観客の前でその美しい姿を披露します。所狭しと港に集まった観客は一万人近く。舟からはこの観客に向かってたくさんのミモザが投げられます。
この地域独特の形をした釣り舟は、後方部分が尖っているのでポワンテュ(Pointue)と呼ばれています。漁師の家に代々引き継がれてきました。
ご高齢の船長さんが、舟と同じで自分もだいぶ老いぼれて来たから、そろそろ孫に代わってもらうかなっておっしゃってました。
そして、カーニバルと言えば必ず登場するのがブラジルのダンサー。ここにもやってきてました。
この花合戦はコート=ダジュール地方のあちこちで行われていますが、最大の規模を誇るのがニースで開催される花合戦です。
最初に行われたのが1876年。もともとは花を顔に投げつけ合って、その香りを思う存分楽しもうという趣旨から始められたお祭りのようです。
ニースの方は舟ではなく、山車のようなもの20台が陸上(ビーチ沿いの道プロムナード・デ・ザングレ)をパレードします。山車の上には若い男女が乗り込み、観客に花を投げるそうです。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、生徒の一人に、学校のカーニバルを休んだ理由を尋ねた。すると自分は仮装して出席してたと言う。なんに仮装していたのかと言えば、透明人間だそうだ」
VDM (Vie de merde)より
花合戦拝見しました。
ミモザは投げても花が取れずあつかいやすいのでしょう。
質素な感じが寄り集まって豪華に見える木の花でしょうか。
椿とかだったら大変ですね。
by 月夜のうずのしゅげ (2011-03-06 11:37)
今南仏はミモザが満開だそうです。ちょうどその時期のお祭りなんですね。
ここニースの隣ですよね。このお祭りはもう時期が過ぎてしまいましたが、行ってみたいところです。
by yuzuhane (2011-03-06 12:16)
月夜のうずのしゅげさん
どうなんでしょう?見た目、丈夫そうですね。
この時期、南仏はミモザが満開のようです。
椿は飾るときれいですね。でも、ちょっと作業がたいへんそうです。
by carotte (2011-03-06 17:13)
yuzuhaneさん
地図でみるとニースから2、3キロしかないみたいですよ。
ミモザで飾られた小さな舟がすごく可愛く見えました。
私も一度行ってみたいです。^^
by carotte (2011-03-06 17:19)