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パリのビストロ巡り その5 〜 パリ18区 〜 [パリ]

 シリーズの最後は、パリ18区にあるビストロA La Pomponette(ア・ラ・ポンポネット)(42 rue Lepic)です。


paris-18rrd.jpg

 


 1860年までは一つのコミューンだったモンマルトル。詩人や画家たちが集まるようになり、今では古き良きパリの代名詞のようになっています。


 現在のビストロのオーナーであるモロー姉妹は、生まれも育ちもモンマルトル。そして今でもここで暮らしています。お店を開いたのはそのひいおじいさん。1909年のことでした。


 パリで100年以上も続いている店はいくつかありますが、同じ家系によって経営されてきた店はここだけかもしれません。


 ここのシェフは、伝統的な煮込み料理が得意です。今日は、その一つを紹介してくれます。下記写真をクリックして番組をご覧下さい。


pomponetteTV.jpg


 牛肉を使ったミロトン。普通はポ=ト=フーの残りで作る料理です。


 水を張った鍋に牛の肩肉を入れ、玉ねぎ、ニンジン、ネギ、セロリなどの野菜や香草を入れ、4時間煮込みます。


 煮込んだ肉を一晩冷蔵庫の中で寝かせたら、さいころ状に切っておきます。


 次に、フライパンで玉ねぎを炒め、そこに切った肉を入れ、トマトソース(生のトマトにローリエとタイムを加えて作ったもの。時間がなければ濃縮トマトを使っても良い)を加えたら軽く煮込みます。最後に刻んだピクルスを加えたらできあがり。


 付け合わせはパスタです。冷めないうちに食べるのがいいそうです。


 もう一つの名物料理が、骨の髄のグラタン仕立て(Os à moëlle gratiné)。普通はぶつ切りで出て来る料理ですが、この店では長いままなので、まんべんなく火が通って美味しいとのこと。


 一番安い定食が20.50€(ランチ)。


 デザートは、りんごのタルトのアイスクリーム添え、プロフィットロール。プロフィットロールの中身はアイスクリーム。チョコレートとアーモンドのスライスが惜しみなくかけられていました。 

 


******** フランス人のつぶやき *******


「今日、短編映画の撮影があった。私は自転車で坂を降りる役だったが、予期せぬ事故が起きてしまった。私は、地面にたたきつけられ、50m近く転がってしまった。すると監督が言った。『素晴らしい!見事だ!自然で良かった。カットなしで使おう』」


VDM (Vie de merde)より



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コメント 4

wattana

carotte さん、おはようございます。
牛の骨髄がこのような形状で提供される料理は初めて見ました。
牛骨をカットするのはとても危険な仕事です。
by wattana (2011-04-03 08:36) 

carotte

wattanaさん、おはようございます。
映像は見られましたか?
TF1はどうも昨晩からずっと映像が見られない状態になっています。今朝もまだダメです。時間はかかりますが、一応、サイトにアクセスだけはできます。ただ、いつまでたっても映像が出て来てくれません。>_<

骨髄はそのまま一本がお皿にのってましたね。私はこの手の料理は食べたことがありません。骨のカットは、やはり機械を使うんでしょうね?
by carotte (2011-04-03 09:41) 

wattana

carotte さん、こんにちは。
映像は今朝、2回見ました (今、試してみましたが、つながりません)。
骨髄、骨付きの肉をカットするには、バンドソーと呼ばれる食肉加工用の機械を使います。http://kikai.village-shikoku.net/?eid=137
by wattana (2011-04-03 12:11) 

carotte

wattanaさん、こんにちは。
バンドソーはかなり大掛かりな機械なんですね。

番組はご覧になれたようで良かったです。
当方は別の無線LANにつなぐと見られるようになりました。ケーブルでつなぐとダメになります。変な現象ですね。

by carotte (2011-04-03 14:26) 

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