鳩をめぐる旅 その1 〜 鳩小屋 〜 [フランスのお宝]
今日から鳩にまつわる話題を三回シリーズで紹介します。
第一回目は、鳩小屋。
鳩小屋と言っても、フランスのお宝にもなっているほどのみごとな石造りの建物です。今は鳩小屋としては機能していませんが、昔はここで食用の鳩が飼育されていました。
このような建物の多くがフランス南部のミディ=ピレネー地方にあるそうです。今回は、タルヌ県のロンベルス村を訪ねます。
村の人口は1,000人ほど。ここでは鳩小屋22棟を見て回る見学ツアーが行われています。下記写真をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2011年5月23日放送)
フランスに鳩小屋が現れ始めたのが16世紀初頭のこと。鳩の肉は美味しく、その糞は肥料になると珍重されていたそうです。また、鳩小屋を建てて鳩を飼育できるのは領主だけでした。
小屋は、猛禽類の隠れ家になりやすい大木のあるところを避け、強風にさらされることのない場所に建てられました。密閉性の高い入り口があり、内部の壁はイタチ科の補食動物などが登って来られないようにつるつるになっています。
番組の最初に登場した川辺に立つ鳩小屋は「ラバの足(pied de mulet)」と呼ばれ、この地方独特のもの。下から見るとラバの足に見えるのでこんな名前が付けられたとか。
高床式の小屋が2つ登場しましたが、後の方の小屋は1661年のもので最も古いそうです。(上記写真に写っているのがその小屋)
また、風車小屋に似たものも登場しました。
鳩は勝手に自分で食べ物をとりにいくので、人間がエサをやる必要がなかったそうです。ただし、種まきの時期になると鳩に種を食べられてしまうので、その時期だけは小屋の窓を閉めて鳩が外に出ないようにしたそうです。
鳩小屋はどれとして同じ形をしたものはないそうです。見学するには何キロも歩かなければなりませんが、その辺りが面白い所以かもしれません。
次回は、現代の鳩の飼育の様子と鳩料理を紹介します。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、天気がよかったのでアパートの窓を開けた。すると鳩が飛び込んで来て、ばたばたと飛び回っては辺りのものを壊し始めた。あわてて全部の窓を開けて追い出そうとしたら、今度は二羽目が飛び込んで来た」
VDM (Vie de merde)より
"ラバの足”の鳩小屋はちょっと素敵なデザインですね。
赤茶色の屋根もいかにも南仏らしいですね。
「鳩」の字を見ると…ちょっと今は不愉快…なぜってご自分で何って実績を残すことのできなかった鳩○さん、なにやらアドバイスしたり、策略に加わったりですからね(関係なくてすみません)。でも「鳩」の字を見て反応してしまいました><;
by orange (2011-06-03 01:41)
orangeさん
鳩、鳩、と書いていたら、昨日何やら日本の鳩が動いたようです。今の政局、もういいかげんいやになりますねえ。あれこれ考えた末に、こんな政治家を作ったのは誰あろう、日本国民の私たち、と思ったりもします。
管さんの後はだれ?みたいな話になってますが、あまりぱっとしませんね。ちゃんとした政治家を育てないとどうにもなりません。
by carotte (2011-06-03 17:10)
フランスには食用の鳩あり、日本には「煮ても焼いても」食えない鳩あり。
by opas10 (2011-06-05 13:35)
opas10さん、うまい!ざぶとん二枚ですよ〜。
by carotte (2011-06-05 20:35)