フランス人も海外でバカンス その2 〜 豪華列車でのんびり旅 〜 [スペイン]
シリーズの二回目は、スペイン。サンティアゴ・デ・コンポステラからビルバオまで7泊8日の豪華列車El Transcantábricoの旅です。
距離にして約680キロ。日本なら、東京から岡山までの距離。新幹線のぞみ号なら3時間20分ですが、この列車はあちこち観光しながら8日かけて走ります。
乗客は、フランス人だけではありません。本国のスペインや、ドイツ、アメリカからやって来た人たちもいます。
列車は6両編成で、乗客は最大52人まで。始発駅はサンティアゴ・デ・コンポステラから100キロほど離れたフェロル(Ferrol)。ここまでのアクセスは観光バス。コンポステラで市内観光した後、そのままこの駅にやってきます。
夕方列車に乗り込み、次の停車地ヴィヴェイロ(Viveiro)に到着したところで夕食。そして車中一泊します。因みに、夜間は列車は止まったまま。これならよく眠れますね。
今日の番組は、このヴィヴェイロで一泊し、次の停車地リバデオ(Ribadeo)に向け列車が出発するところから始まります。下記写真をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2009年7月28日放送)
列車が動き出せば起床時間です。食堂車の椅子に座って朝食をいただきます。
朝食が終わった頃、リバデオに到着。ここではラス・カテドラレス海岸を散策します。
波に浸食された巨大な岩に圧倒されます。ここは数百年前、陸地がいくつかの大陸に分かれた時にできた海岸だそうです。大聖堂を思わせる岩の形が名前の由来です。
リバデオでは市内観光もツアーの中に含まれているようですが、番組では先を急ぎます。何しろ放送時間は4分ほどしかありません。
しかし、急ぐと言っても列車は時速70キロ以上のスピードは出しません。のんびりと外の風景を眺めつつティータイムを楽しんでいるとオヴィエド(Oviedo)に到着。
ここでは大聖堂や市場を見学。見学しているうちに迷子になってしまったカップルもいました。市場ではケルト音楽のCDを売る露店がありましたが、この地域も海の向こうからやってきたケルト人の文化の影響を受けているそうです。
番組に登場した名所はほんの一部。列車の旅はまだまだ続き、見どころはまだまだあります。そして、8日間も一緒の列車にゆられれば、国や言葉は違ってもお友達になれるかもしれません。
この豪華列車El Transcantábricoは、あのオリエント急行にヒントを得て、1983年にできました。今年はリニューアルしてさらに豪華になり、スイートの数も14に増えたそうです。
また、ツアーはビルバオのもう少し先サン・セバスティアンまで延長されています。興味のある方は→こちらで日本語のパンフレットをダウンロード。
短いですが下記映像もご覧下さい。
念のためパンフレットをチェックすると............お値段も豪華でした。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、スペイン語の授業中、退屈になり、机の穴を修正液でふさぐことにした。ところが、いくら液を垂らしても穴はふさがらない。よくみると机の穴は貫通していて、ぽたぽたと自分のジーパンの上に垂れていた」
VDM (Vie de merde)より
今更ながらに"民族の大移動”という言葉を思い出しました。
こんなところまでケルト人が…と思います。
鉄道も飛行機もなかった時代にとても長い距離をどうやって
移動していたのでしょうね。
フランス人にとってもスペインってバカンスを過ごす場所として
好まれているのですか?
by orange (2011-07-13 23:54)
orangeさん
フランスの西海岸からこの辺りまでケルトの影響は大きいですね。道路が整備されていたわけでもないのに移動してきたんですから、やっぱり血がそうさせたんでしょうかね。
特にスペインが人気というわけじゃないと思いますが、近いからお手軽なのかもしれません。
by carotte (2011-07-14 14:15)
お値段も豪華な列車の旅、番組を見る限り乗客は高齢者ばかりですね。やはり若い人はこういう旅はには興味が無いのか、はたまた富が高齢者に偏在しているのか・・・・。
by opas10 (2011-07-17 17:07)
opas10さん
いやあ、やはり子供も独立して悠々自適の高齢者でないと、こういう旅はできないですね。40〜50万円くらいかかりますから。
by carotte (2011-07-17 21:05)