ローカル線の小さな旅 その4 〜 コート・ダジュールを走る 〜 [プロヴァンス地方]
シリーズの四回目は、コート・ダジュールを走るローカル線、その名も「ブルー・コースト・ライン(Ligne de la côte bleue)」。ミラマスからマルセイユまでの絶景をつなぐ32キロです。
いくつもの美しい入り江が連なるこのあたりの海岸は、コート・ダジュールの中でも特に「コート・ブルー(つまりブルー・コースト)」と呼ばれています。
そこを走る列車がブルー・コースト・ライン。毎日14往復ほど(ただし土日祝は10往復ほど)走っています。各駅停車で所要時間は40〜50分。
毎日、乗っているという人もいるので、観光列車というわけではなさそうです。
いつもこの線を使っている地元の人の話では、一年中美しい風景が見られるのがこの線の良いところだとか。でも、この時期、大きなスーツケースを持った旅行客が目立ちます。下記写真をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2011年7月14日放送)
コート・ブルーを走り抜ける列車のバックに流れていた歌は……
いい天気だねえ〜
蝉が鳴いててさあ、
暑いねえ〜
夏の地中海そのものですね。
途中下車の駅はラ・ルドンヌ=アンシュー(La Redonne-Ensues)。駅舎から美しい小さな港が見えます。
港までは徒歩で数分。コート・ブルーには昔から美しい入り江が5つあると言われて来たそうですが、ここもそのうちの一つ?
こんな海を見せられたら、飛び込みたくなるのが人情。
切り立った崖の多い海岸を走るこのラインには、18の鉄道橋と23のトンネルがあるそうです。
番組に登場したのはニオロンの鉄道橋。20世紀初頭に作られました。
列車の中から眺めるのと、降りてから眺めるのとでは趣が異なります。
橋の下には小さな入り江があり、週末にここに来る人は少なくないそうですが、海はきれいだし、わさわさしてないし、のんびりすごせそうです。
他にはこんなところも走ります。
ラ・ヴェスの鉄道橋
天気のいい日に乗ったら気持ち良さそうです。列車からの眺めも壮観ですね。
そして、終点のマルセイユに着いたら、冷えた白ワインをおともに、ブイヤベースなどいただきたいものです。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、砂浜で眠り込んでいたところ、彼女が面白がって僕の両胸にハートのケーキ型をのせてしまった。おかげで両胸にハートマークがくっきり。Tシャツを脱ぐたびにぎょっとなります」
VDM (Vie de merde)より
海の色が綺麗ですね。
確かに地中海の色は違いますね。
太陽は容赦なく照りつけていますが、からりとして涼しそうです。
by orange (2011-07-19 21:33)
orangeさん
ルノワールが湿気を避けて南仏に逃れたくらいですから、やはりあちらは日本と違ってからっとした夏ですね。海の色も独特です。
by carotte (2011-07-20 09:23)
地中海をバックに橋を渡る列車のある風景、すごく絵になりますね☆
こういう列車に乗ってみたいなぁ。
by とみっち (2011-07-20 13:49)
とみっちさん
私も乗ってみたいです〜。^^
地中海の際を走っているのがいいですね。海と岩の織りなす風景は絵になります。
by carotte (2011-07-20 18:54)
いや~こういう画は堪らなくいいですね~。キリリと冷えた白ワインは、マルセイユまでに我慢せず、ぜひ鉄道橋の下の入江で海を見ながらいただきたいものです!
by opas10 (2011-07-24 14:28)
opas10さん
早めにボトル開けちゃいますか ^^
地中海に沿って走る列車には乗ったことがあるのですが、ここまで海岸に近いラインじゃなかったみたいです。ここはいいですねえ。
by carotte (2011-07-24 16:55)