SSブログ

小さな村サン=シール=ラポピ その3 〜 ロット川渓谷 〜 [ミディ=ピレネー地方]

 シリーズの最後は、村の坂を下って渓谷を散策します。

 

Paris_StCirqLap.jpg

 

 渓谷と言えば川下り。ロット川には、大きな遊覧船から宿泊もできるプレジャーボートのレンタルまで用意されています。

 今回は、昔、川や運河で荷物を運ぶために使われていたガバール(gabare)と呼ばれる船に良く似た川船をレンタル(5~7人乗りで一日139ユーロ、1時間なら39ユーロ)。

 ある家族と一緒に渓谷を散策すことにしましょう。下記写真をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2011年8月3日放送)

 

rivierelotTV.jpg

 

 係の人からざっと説明を聞ていざ出発!

 

 初めての運転でお父さんはちょっと不安顔ですが、しばらくすれば渓谷の眺めに心も和みます。なんだか日本にもこんな家族がいそうですね。

 

 さらに船を進めて行くと水門が見えてきます。ここは、より高い所へと船を進めるための施設。となると川下りではなく川上りになっちゃいますね。

 

 中に入ったら後方の水門を閉じて水位が上がるのを待ちます。その間、船が動かないようにロープを引っ張って固定します。水位が上がったところで前方の水門を開けて前へ進みます。

 

 夏のバカンスを楽しむ人も入れば、夏だけ働く人もいます。たとえば水門の開閉の仕事。手回しの開閉は大変そうです。大学生のアルバイトでしょうか?なかなかのイケメンでした。

 

 船には乗らず、川岸を歩いて散策する家族もいます。隊長はおじいちゃん。

 

 「わしにとってバカンスは無為にすごすことではなく歩くことじゃ。一日歩いて晩は美味しい食事をする。お前たちも賛成じゃろ?」てなことを言っています。家族全員が本当に賛成かどうかは………。

 

 この一家が歩いていた道は、かつてガバールを引っ張る人や馬が通っていた道だそうです。

 

 いよいよ1時間の川下りも終わりに近づいてきました。末っ子のアントニオ君の感想は「船は怖い。揺れるから」でした。

 

 サン=シール=ラポピの崖が見えて来たら記念写真をパチリ。

 

 全長485キロのロット川は果てしなく続きます。そのまま続けていたら高額なレンタル代を請求されてしまいそう。そろそろ返しに戻りましょう。

 

 尚、フランスの場合、10馬力以下のエンジンなら船の免許は不要。日本は2馬力未満、ボートの長さ3メートル以下でなくてはならないとか。フランスの方が緩いですね。

 

 

 

******** フランス人のつぶやき *******


「今日、船ででかけた。写真を撮っていたら、カメラを水の中におとしてしまい、あわてて川に飛び込んだ。気がつくと、幸か不幸かカメラは手すりに引っかかっていた」

 

VDM (Vie de merde)より



nice!(20)  コメント(10) 
共通テーマ:旅行

nice! 20

コメント 10

orange

運河の開閉、面白いですね。
ヨーロッパはかなり内陸でも運河がありますね。
「バトー」ってボードの意味ですか?
しっとりとした森や川の空気を感じる映像が涼しげでした。
by orange (2011-08-08 23:40) 

wattana

carotte さん、おはようございます。
映像にはお土産を買う場面が出てきませんでしたが、
サン=シール=ラポピの名産品は何なのでしょうか?
by wattana (2011-08-09 06:17) 

carotte

orangeさん
この水門で進んで行く運河はヨーロッパのあちこちにありますね。今でも手回しで開閉をやってるところがすごいですねえ。かと言って、機械化するのも簡単なことではないのかもしれません。
はい、バトー(bateau)はボートや船のことです。
by carotte (2011-08-09 12:31) 

carotte

wattanaさん、こんにちは。
実はこのシリーズ、5回あるのです。行けそうなものは全部紹介するのですが、5回となると日本人にはちょっと厳しいなと思う回もあってカットして紹介したりしています。で、今回のも残り2回はちょっと厳しいと思い紹介するのをやめました。ですが、4回目にお土産のシーンがあります。あることはあるんですが、名産品と言えるところまでいたっていないような気がします。
映像は:http://videos.tf1.fr/jt-13h/les-commercants-de-saint-cyrq-lapopie-les-ames-du-village-6621429.html
後半に出てきます。食に関してはフォワグラや鴨肉。モノはコマとかけん玉のような木工工芸品とか、陶器に村の風景をプリントしたものなどが売られてるようです。どれも、ここの特産と言い切れるような感じじゃないような気がするのですが.......。
by carotte (2011-08-09 12:42) 

wattana

carotte さん、おはようございます。
いつもお手数をおかけします。ありがとうございました。
ご案内していただいた映像を見ました。食べもの、飲食店、食料品店がでてくる映像の方が集中して見ることができます。興味があるからでしょうね。
移動精肉店の Boucherie Charcuterie Escrozailles Phlippe、
気になったので検索してみたが、下記の精肉店と同じでしょうか?
http://www.tourisme-limogne.com/html/commercants/escrozailles.htm
by wattana (2011-08-10 07:33) 

carotte

wattanaさん、おはようございます。
車の文字と同じですね。同じ精肉店です。道が狭くて、村に向かう車とUターンする車とで渋滞をおこし、この村までやってくるのは時間がかかるらしいです。
この回はどうするかちょっと迷いました。紹介してもよかったかもしれませんね。やり方をいろいろ考えてみます。
by carotte (2011-08-10 09:19) 

opas10

気持ちよさそうなクルーズ、日本でも船舶免許が緩かったらこういう楽しみ方が可能なのですが・・・といいつつ、また本題と関係のないところに目がいっていまして(笑)、画面の右側に出てくる「doodle jump」のイカチンな宇宙人が以前から自分の心を鷲掴みにして離さないんですよ(笑)。ものすっごい雑な、超脱力系キャラですよね。
by opas10 (2011-08-10 13:39) 

carotte

opas10さん
あのdoodle jumpは否が応にも視界に入ってきますね。それにカーソルを食べちゃうんですよ。うっかりしてあの辺りをマウスでうろうろするとカーソルがどこかへ消えてなくなる。><;
日本だったらモーターなしの手こぎのボートになっちゃいますね。
by carotte (2011-08-10 20:03) 

wattana

carotte さん、こんばんは。
移動精肉店がやってくるということは、人口200人ほどの saint-cyrq-lapopie には、常設の精肉店はないんでしょうね。
by wattana (2011-08-10 21:26) 

carotte

wattanaさん、おはようございます。
たぶん常設の精肉屋はないんだと思います。おじいさんの話によると、昔は3、4軒肉屋があったそうです。移動精肉屋は毎日ではなく週に2回この村にやってくるそうです。
by carotte (2011-08-11 08:32) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。