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新学年・新入学 その3 〜 フランス 〜 [トピックニュース]

 シリーズの三回目は、フランスです。こちらは今年の映像です。


Paris_Caen.jpg


 フランスでは、今年度から教育内容が一新され、小学校では道徳教育が再登場。先生は生徒たちに、一日に数分間、尊重や尊敬、勇気、誠実さの大切さについて話すことになっています。

 

 さまざまに改革が行われたのは中高教育です。13~16歳の学校に馴染めない子供に対しては、やや更生施設に近い寄宿舎で再教育が行われたり、本人はやる気があるのに家庭環境に問題があるため十分に勉強ができない子供を受け入れる寄宿制の教育機関も設けられています。

 

 因に、フランスの学校制度は日本とは少しずれがあり、日本風に言うと、小学校は5年、中学が4年、高校が3年です。


 今日は、ノルマンディー地方カルヴァドス県カーン(Caen)の私立学校の新学年・新入学の様子を見てみましょう。 


 下記ウィンドウの▶をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2011年8月30日に放送)(▶をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら



 ここは少し早めの先週火曜日に新年度が始まりました。

 特別な日とは言うものの、親を見ても子供を見ても、特にめかしこんだ様子もなく、続々と校庭に集まってきます。中には教材の入ったキャリーバッグを引っぱって来る子もいました。

 インタビューは小学校を卒業し中学に上がる子供たちから始まりました。

 「中学生になれるのはうれしい!」と女の子ははしゃいでましたが、男の子は「中学生になるって、ちょっと緊張するよ。重要な時期だし」とやや不安な面持ち。

 あるお父さんは「子供時代が終わって、思春期に入る時期なので、ちょっとした変化です」とおっしゃっていました。

 幼稚園も同じように新年度が始まります。毎年この時期は大騒ぎだそうですが、今年はわりに整然としていたとか。

 今年、この学校で新学年と新入学を迎える小学生は180人。

 中にはまだまだ夏休み気分がぬけきれない子もいたり、泣き出してしまった子もいます。

 「前いた学校よりずっと規模が大きくて驚いてしまったようです」とお母さん。

 これと言ったセレモニーもなく、プラカードを持つ担任の先生と一緒に教室へ。

 お話がすんだら父母はご帰宅。子供たちは授業開始。

 国旗掲揚も国歌斉唱もない、いたってさっぱりした新年度の始まりでした。

 参考までに、フランスでは公立の小中高とも授業料は無料です。ただし、教科書は有料で、新学年の始まる前にリストが発表され、各家庭で購入することになっています。




******** フランス人のつぶやき *******


「今日、小学校で教師をしていますが、大きくなったら何になりたいか子供たちに聞いてみました。いつものように消防士や警官というのが多いのですが、ある子供が税務署員になりたいと言う。理由は『パパを困らせてやるんだ』」

 

VDM (Vie de merde)より



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コメント 4

opas10

なんだかこういう普通なのもいいですね。大事なのは入学した後ですものね!
by opas10 (2011-09-11 16:32) 

carotte

opas10さん
国が違うとやり方もだいぶ違ってくるものですね。もう2,3ヶ国くらいあれば面白かったかなと思ったりしてます。アメリカなんかはどうでしょうね。
by carotte (2011-09-11 20:16) 

orange

”ある子供が税務署員になりたいと言う。理由は『パパを困らせてやるんだ』”なかなかいいですね^^。こんな子どもが居て。ちょっと茶目っ気がありますよ。
それにしても子ども達が可愛いですね。大きくなるとだいぶ変わってくるのに…
by orange (2011-09-11 21:21) 

carotte

orangeさん
そうですね、こんな可愛い顔をしていた子が、思春期あたりから変わりますね。特に、欧米の子供たちの変わり方は日本人に比べると激しい気がします。ほとんど変身ですよね ^^
by carotte (2011-09-12 08:03) 

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