食の愛好協会 その1 〜ニンニク〜 [フランスのグルメ]
地元の特産品の良さをアピールし、広く世界に知らしめること。そんな目的で結成される“コンフレリー(confrérie)”という団体があります。
言ってみれば「○○愛好協会」。○○のところには地元の特産品が入ります。
この団体、フランスの各地で結成されています。先日のガトーバスクの番組にも登場しました。
威厳のある制服と帽子、なにやら謎めいた儀式……そして、地元の特産品を食べては「美味しい、これが本物だ!」と宣言する。今やフランスではなくてはならない存在になっています。
今回のシリーズでは、そんな○○愛好協会を訪ねつつ、地方の特産品を紹介します。
第一回目の今日は、ニンニク。
ニンニクはアジアが原産で、5000年も前から栽培されていたと考えられています。
フランスでは、さすがに今のところAOC付きのニンニクはありませんが、産地の名前をつけて販売されているものがいくつかあります。その中の一つが南仏ピオランク(Piolenc)産ニンニク。
村の人口は5,000人弱。ローヌ川ワイン街道沿いにあり、第一の産業はワインの製造。二番目がこのニンニクです。
下記ウィンドウの▶をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2011年10月10日に放送)(▶をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら)
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、彼女をおどろかせてやろうと夕食を作った。僕の名前を取ってアルフレッド風パスタ。ところが、『ニンニク4かけ』を『にんにく4つ』と間違えて、まるまるニンニク4個を使ってしまった。どうりで彼女がおどろくはずだ」
VDM (Vie de merde)より
一見、修道僧かと思ってしまいました。
マルチシートを敷いた畑に一粒ずつ。面積が広いので中腰が
たいへんそうですね。
ちょっと多忙だったのでご無沙汰してしまいました。
by orange (2011-10-15 21:35)
carotte さん、食の愛好協会は5回のシリーズですか?どんな地方のどんな「食」が登場するのか、楽しみです。各地にある食の愛好協会をまとめる中央組織 (食の愛好協会連合会本部?)はあるのでしょうか?各地の食の愛好協会が集まって展示会、品評会といったものを開催しているとしたら、「B-1グランプリ」に似た組織ですね。
http://b-1grandprix.com/b-1a.html
by wattana (2011-10-16 07:51)
orangeさん
confrérieはかなり昔からある団体で、愛国や宗教がらみだったようです。今はワインや食に関する分野でよく登場しますが、雰囲気だけ残ったみたいです。
先週は私もちょっとばたばたしました。
by carotte (2011-10-16 09:22)
wattanaさん
はい、今回のも5回シリーズです。
confrérieはこじんまりとした組織のようで、全国を取りまとめる「本部」のような存在はないようです。各自が勝手に作って活動しています。よって、その影響力も団体によってだいぶ異なります。組織力の強いのもあれば、半分休止状態のもあるんじゃないかと思います。例のアンドゥイエットにもcontrérieがあり、格付けまでしています。ブルゴーニュ地方のワインのconrérieもしっかりした組織ですね。「味聞き騎士団」というような和訳になっていると思います。全国のconfrérieが一同に会したら結構おもしろいことになりそうな気がしますが........。
by carotte (2011-10-16 09:37)
フランス人のつぶやき、想像するにドラキュラ除け料理ですかね。今から20年くらい前、お酒の締めに屋台でラーメンを食べた際に、生ニンニクのクラッシュを入れたら翌朝家族から物凄い非難されたことを思い出しました。
by opas10 (2011-10-16 17:06)
opas10さん
4カケが4個ですから相当すごいですよ。吸血鬼じゃなくてもむせて窒息しそう。最近、屋台のラーメンは食べてませんが(やっぱり冬が旬ですかね?)、生ニンニクのすったのを入れるのありますね。確かに入れて食べたことあります。相当なんでしょうね。ああいうのは食べた本人には分かりません。
by carotte (2011-10-16 21:29)