自動で消えるタバコの火 [トピックニュース]
ヨーロッパでは今週木曜日から“防火煙草”を販売することが義務づけられました。
“防火煙草”とは、人が吸わなくなったらひとりでに火が消えてしまう煙草のこと。
仕掛けは下記の映像をご覧いただくと分かります。
下記ウィンドウの▶をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2011年11月17日に放送)(▶をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら)
左が普通の煙草、右が防火を施した煙草。
ヨーロッパではタバコの火の不始末が原因の火災が毎年30,000件ほど起きているそうです。
フランスにおいては火災の原因の20%ほどがタバコの火の不始末。
これの対策の一つが防火煙草。
煙草の二カ所に厚めの紙のリングを巻き付けてあるため、ある一定時間に吸わなくなった煙草は、その部分で自動的に火が消えるしかけになっています。
とは言うものの、これで100%火災が防げると言うわけではありません。消防隊によれば、一番有効なのは煙り探知機だそうです。
さて、煙草に関する話題をもう一つ。
フランスでは、公共の場での喫煙が禁止されてからはや5年がたちました。当初は、カフェなどの多くの経営者が、客が減って売上も落ちるのではと心配していましたが、実際にはどうだったのでしょう?
フランスのTV局TF1の取材班はボルドー近郊の町ランゴンへ向かいました。
下記ウィンドウの▶をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2011年11月15日に放送)(▶をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら)
町の人口は7,300人ほど。町のタバコ屋兼カフェー&バーの一つを訪ねました。
喫煙者はさっさと外のテラス席へ、そうでない人は屋内のテーブルへ。これがいつもの風景。もちろん寒くなったこの時期もそれは変わりません。
「中の空気を汚さないで煙草が吸えるから気楽ですよ」と喫煙者。
屋内の男性も30年来の喫煙者だそうですが、不便なことはないそうです。
お店の方はこんなことをおっしゃっています。
「昔よりお客さんがじっとしなくなりました。つまり、コーヒーを飲んだらすぐ外に出て煙草を吸うわけです。カフェの売上はやや減少、それに昔のような和気あいあいとした雰囲気がやや薄くなりました」
公共の場はすべて禁煙ですから、列車の中も禁煙です。
ここからポワティエまで頻繁に列車を利用する女性は、ポワティエに着いてすぐにすることと言えば煙草を吸うこと。
「公共の場などの禁煙は尊重してますよ。でも個人的には列車には喫煙できる場所があったらいいなと思います」とおっしゃっていました。
また、企業に勤めているサラリーマンも同様に仕事場である建物から外に出て煙草を吸っています。
皆さん特に不満を述べるわけでもなく、粛々と規則を守っている感じですね。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、鼻を火傷して病院に行くはめに。なぜ鼻を火傷したかって?ライターが見当たらなかったんで、トースターで煙草に火をつけようとしたんだよ」
VDM (Vie de merde)より
自称、超嫌煙家の私(喫煙者とは友達にならないなど)は、第1には禁煙すること、第2にはこのタバコが良いですね。日本でも火災の第一原因はタバコですから。
by t-toshi (2011-11-19 20:27)
フランスのカフェ…ジタンの香り。
授業が終わりに近づくと机の下で同級生が紙巻きタバコを
巻いていたのを思い出します^^。
嫌煙派ですよ。私も。でもなんだかパリのカフェの雰囲気の一つだった
ようにも思いますが。消し忘れにはよいですね。
by orange (2011-11-19 22:59)
t-toshiさん
この自然に消えるタバコは欧州で義務づけられてしまったので、日本上陸も遠くないかもしれません。私もタバコの煙はにがてです。吸っていたことはあるのですが、もう20年以上も前に止めてしまったせいか、さらににがてになってしまいました。
by carotte (2011-11-20 10:22)
orangeさん
>机の下で同級生が紙巻きタバコを巻いていた
ええっ、それはいつ頃の話ですか?!日本?それともドイツ?
タバコの煙をくゆらせながらコーヒーやらワインやらを飲んでるというようなイメージがありますが、最近はだいぶ変わってきました。喫煙者の皆さんはとにかく外に出てきては吸うというパターンです。重税が課せられても、吸う人は吸う、そんな感じみたいです。
by carotte (2011-11-20 10:28)
煙草をやめて10年少々、いまやすっかり喫煙者に冷たい人となりました(笑)。あの匂いと煙には、完全に拒否反応示すようになってます。
by opas10 (2011-11-20 15:40)
opas10さん
タバコを止めてしまった人ほど気になるみたいですよね。東京駅の丸の内側の地下に、わりに大きめの喫煙室がありますが、近くを通るたびにできるだけ遠くを歩くようにしてます。あの中は相当すごいですよ。
by carotte (2011-11-20 22:12)
carotte さん、感染症で入院したのを機に15年ほど前に脱煙しました。それまでは、1日2~3箱吸うヘビースモーカーでしたが、緊急入院時に持っていた煙草とライターを病室のゴミ箱に捨てて以来、煙草は吸っていません。レストランなどを利用する時は当然、禁煙ゾーンにすわりますが、100%の嫌煙主義ではありません。美味しいコーヒーが飲める珈琲専門店で、雰囲気をもって煙草を燻らせている人をみると、悪くないなと思います。
by wattana (2011-11-21 07:59)
wattanaさん、こんばんは。
大変だったんですね。
1日2〜3箱!文字通りのヘビースモーカーだったんですね。病気だったとは言え、よくすっぱりと止められましたね。私は親しい友人がタバコを吸うので、その時は仕方がないとあきらめていますが、そうでない時は、煙りは大変気になります。
by carotte (2011-11-21 20:27)