ジェネレーションYとは、1970年代中頃から2000年初頭に生まれた世代を指すアメリカで作られた言葉。
だいたいが戦後のベビーブーム期に生まれた親を持つ世代ということになるらしい。日本ならさしずめ団塊の世代の親から生まれた子供たちということになりそうです。
因に、その前にジェネレーションXというのがあります。こちらはベビーブーム以降に生まれた世代をさすとか。
また、ジェネレーションYのYは、携帯音楽プレーヤーのステレオイヤフォンを指すとか、英語のWHY(なぜ?)を指すなど諸説あります。
そのジェネレーションYはフランスにもいます。
アメリカとは時期に微妙にずれがありますが、現在、18歳~30歳ほどになっているとか。
この人たち、エコロジー、インターネット、エイズ問題などの中で育ってきました。
そして、2015年にはこの世代が労働人口の40%を占めると言われています。
フランスのジェネレーションYとはどんな人たちなのでしょう?
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2011年11月10日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら)(25秒ほど別の番組の予告説明が入ります)
最初に登場した女性とインタビュアーの会話。
「なんでもすぐに手に入れたいんです」
「なぜ?まだまだ時間はあるでしょう?」
「すぐ手に入るなら待つ必要はないでしょう?」
この世代を取り囲んでいるものと言えば、不況、エイズ、エコロジー、デジタルテクノロジー……と、大変なことだらけ。
これから人生を切り開いていかなくてはなりませんが、親の代と同じにはならないようです。
ある若者はこう言います。
「給料をもらうために毎日同じことをして生活していくというのが怖くなるよ。結局はつまらない人生なんじゃないかってね」
求人広告に目を通すジェレネーションYたち。
どっちみち働かなくてはならないのなら、出来るだけ早く仕事でいい結果を出したいというのがこの世代。じっくり待つなど考えられません。
そして、インターネットで育ったこの世代は、社会のテンポも階級もひっくり返してしまいます。
「成功するためには、一生懸命働かなくてはなりませんが、何の成果もなくあくせく働くというのは問題外です」
仕事のために自分のしたいことを犠牲にするなどあり得ないというのもこの世代の特色。
最後に登場した会社は、社員の60%がジェネレーションY。これらの若者を理解するために、コンサルタントを雇いました。
「面接の時や採用の決まった若者から『社会保険制度はありますか?』『食券はどれくらいもらえますか?』『11月に入社なんですが、12月に休暇を取ることはできますか?』など、これまでにないようなことを聞かれて戸惑ってらっしゃる役員さんが多いようです」とコンサルタント。
一方、役員の一人はこうおっしゃっています。
「この世代の若者たちは矢継ぎ早にいろいろ聞いてくるんです。ですから我々もそれに慣れないといけないわけです」
ベビーブーム世代が定年で大量に職場からいなくなる今、企業は嫌が応にもこのジェネレーションYを採用しなくてはなりません。
不況の中で育って来たこの世代は、厳しい人生に備えておけ、無防備に追従するな、と何度も言われてきたのかもしれません。
「ソルボンヌ広場」の表示板がいつのまにやら「不服従者の広場」になっていました。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、裏か表の賭けをするために妹にコインを貸してくれと言うと妹が言った。『それ用のアプリがあるからグーグルで検索してよ』妹はパソコンオタク世代」
VDM (Vie de merde)より
”ジェネレーションY” って言葉、すごくなっとく。
何か、違う...
by 島酔潜人 (2011-12-03 16:09)
島酔潜人さん
ジェネレーションZというのもあるらしいですよ。こちらはベルリンの壁崩壊後に生まれた世代。
若者はいつの時代も同じかなと思いつつ、どことなく自分の若い頃とは違ってます。何だか急に年寄りになっちゃいましたね。
by carotte (2011-12-04 09:15)
最近アメリカでは、GenYの中をさらに絞り込み、20代をMillennialsと呼び始めているようです。でも特徴はほとんど同じなんですが(笑)。
by opas10 (2011-12-04 16:48)
opas10さん
専門家やメディアが作り出した言葉なのでどこまで現実を反映しているのかなと疑問にもなりますね。ただ、インターネットがものすごい勢いで広がって行った時代なので、なにかが違うんじゃないかなと思ってしまいます。次はあの911以降に生まれた世代なんていうのが出てくるんじゃないですかね。
by carotte (2011-12-04 19:48)