ノール県の居酒屋巡り その1 〜インテリア〜 [ノール=パ=ドゥ=カレ地方]
ベルギーと国境を接するフランス北部には、エスタミネ(estaminet)と呼ばれる形態の、カフェのようなレストランのようなお店があります。
日本語で言えば「居酒屋」のようなところ。
ベルギー、フランス北部ノール=パ=ドゥ=カレー地方、ピカルディ地方で多くみかけるお店です。
ここでのアルコール飲料は主にビール。
今回はノール県にあるエスタミネ4つを4回のシリーズで、下記地図の青→赤→緑→紫の順に訪ねます。
まずは、クワエディプル(Quaëdypre)にあるエスタミネLa Taverne de Westhoeckの個性的なインテリアを見てみましょう。
より大きな地図で ノール県のエスタミネ巡り を表示
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2012年1月2日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら)
窓際には古い目覚まし時計のコレクション、暖炉兼かまどにはローストしたブタのすね肉。
そして天井には、ありとあらゆるキッチン用品がぶら下がっています。かつて使われていたものだそうです。
そして、飯ごうもあります。この辺りにはかつて鉄工所や炭坑があり、そこで働く労働者が食べ物を入れて仕事にでかけていったそうです。飯ごうというより弁当箱のようなものですね。
お客さんがなつかしそうに見て行くそうです。
壁には家族の古い写真と一緒に鍋や水差しが飾ってあります。
また天井にはドライフラワーもぶら下がっています。
なんとなく皆で集まって仲良くお食事という雰囲気が漂います。
これがエスタミネの特徴。
フライドポテト、煮こごりソース付きのお肉をお供にビールで乾杯すれば楽しい食事が始まります。
「天井のやかんを見ると子供の頃を思い出すわ。おばあちゃんがよく火にかけてましたよ」と女性客。
「かつてこの辺りで使われていたものが全部このお店にあり、昔の生活がよみがえるんですよ」と男性客。
ここはちょっとしたアンティークショップのようでもあります。
Superslipの文字の入った缶。昔、この中に男性用下着(ブリーフ)が入れられ売られていたそうです。
お店の中をうろうろしてみると思いがけない面白いものがみつかるかもしれません。
次回は、エスタミネで出される料理についてです。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、学食で並んでいると、化学の教授が私の前に割り込んだかと思うと、フライドポテトの最後の一皿を取って行ってしまった。教授は私を見ながら言った。『君の答案に20点プラスしておくよ!』」
VDM (Vie de merde)より
エスタミネ・・・っていうんですね。ほんと天井からいっぱいいいろなものが飾られていました。国境近くは隣の国の影響をうけるのか、動画がではワインのように見えましたが、ビールで乾杯なんですね。地震がないからああして飾れるんだよね・・と余計な心配をしてしまいましたが、ほんとアンティーク感たっぷりな店でしたね。
by yuzuhane (2012-01-09 21:06)
carotte さん、おはようございます。
骨付き豚スネ肉、ドイツのアイスバインなどにも使われる部位ですが、日本ではあまりお目にかかることができない部位ですね。骨付き豚スネ肉のグリル、おいしそうですね。まず、ボイルしてから焼いているのでしょうか? 気になります。
by wattana (2012-01-10 07:33)
yuzuhaneさん
ほんとですね。あれ、地震のときは絶対全部落ちてきますよ。
フランスでビールを出す飲食店と言うとブラッスリーを思い浮かべますが、こちらは元をたどるとアルザス地方。エスタミネの方はベルギーを含むフランドル地方ということになるようです。お店の雰囲気も違ってますね。お客さんのテーブルにはビールのボトルが置いてありました。ビールが美味しいんだと思います。
by carotte (2012-01-10 13:07)
wattanaさん、こんにちは。
生のままをローストとは考えにくいので、事前に茹でて火を通してあるのを、回りをこんがりローストして食べるんじゃないでしょうか?美味しそうですね。
by carotte (2012-01-10 13:11)
肝っ玉母さんみたいな女将がいて、店の中が訳のわからない古いモノで溢れかえった居酒屋って、メニューこそ違えども押上あたりにありそうですね(笑)
by opas10 (2012-01-15 12:20)
opas10さん
庶民的で気取らないお店なんですよね。こういうごちゃごちゃした感じが妙に落ち着いたりしますね。
by carotte (2012-01-15 21:44)