冬の郷土料理 その1 〜ポテ〜 [フランスの郷土料理]
寒波の到来で暖かいものが恋しくなる今日この頃。
今日からフランスの冬の郷土料理を5回シリーズで紹介します。
第一回目の今日は、オーヴェルニュ地方の料理ポテ(potée)。
昨年も紹介しましたが、今年はどんなポテでしょう?
オーヴェルニュ地方の都市クレルモン=フェランから30キロほど北西に行ったところにある小さな村シャプド=ボフォール(Chapdes-Beaufort)を訪ねます。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2012年1月23日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら)
司会のペルノーさん、「暖かい冬」と言っていましたが、フランスはこのところどうも暖冬のようです。
さて、村の人口は1000人ほど。
作ってくれるのは今回も男性で、普通のお家のおじさまモーリスさんです。
重そうな鉄鍋のふたを開けてみせてくれたのが、ポテです。
主な材料は、豚肉、ソーセージ、にんじん、じゃがいも、キャベツ。
妙な小細工はせず、昔からの作り方で作ります。
まずはお肉の選び方が重要です。お肉屋さんによると、美味しいポテを作るには、肉付きいいブタの、すね肉、あばら肉、骨付きばら肉、そしてソーセージだそうです。
野菜はモーリスさんの菜園で育てたものを使います。
ニンジンとジャガイモは皮をむき、肉には塩をしておきます。
次は、全部の材料をあの重そうな鍋に詰め込んでぐつぐつ煮るだけ。
こんなに詰め込んで大丈夫?????
2時間半後、ふたを開けると、無事全部に火が通ってました。
今回のポテはキャベツがたっぷり。
お肉と野菜は別々のお皿に盛りつけ、上から煮汁をかけたら皆でいただきます。
食べきれなかった分は、次の日にスープとして食べるので捨てるものはないとモーリスさんはおっしゃっていました。
「この地方独特の冬の料理ですよ」と男性。
「先祖代々、どこの家庭にも受け継がれて来た料理です。誰にも簡単に作れて、安上がりで、お腹いっぱいになれます」
ポテの語源はpot en terre。カタカナにすると「ポ・タン・テール」。
日本風に言えば「土鍋」という意味。
ポ・タン・テール……ポタンテ……ポテテで、最後にポテなんてことになったんでしょうかね。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、5歳になる姪っ子に質問されてとっさに答えた。『赤ちゃんはキャベツから生まれるんだよ』お昼になって、僕の姉がキャベツを沸騰したお湯に入れるのを見た姪っ子の目が今も忘れられない」
VDM (Vie de merde)より
carotte さん、こんにちは。
日本でも手に入る豚肉を使っているように見えますが、フランスは皮つき豚肉が基本です。フランス以外の世界の国を見ても、皮無し(皮を剥いである)は日本だけ (除:沖縄)です。豚スネ肉は日本でも入手できますが、皮つき骨付き豚スネ肉となると特殊規格になります。キャベツはちり緬ですね。ご近所の方を誘ってのランチ会食なんでしょうか?窓の外に見える風景、なかなかいいですね。
by wattana (2012-01-28 12:48)
wattanaさん、こんばんは。
そう言えば皮付きという料理は日本ではあまり見ないですね。
単純な料理で皆がおいしいと言って食べているところを見ると、食材がいいんでしょうね。野菜もとれたてですし。キャベツが美味しそうでした。こういう料理は日本の鍋料理と同じでたくさんで食べるのがいいみたいです。
by carotte (2012-01-28 22:50)
モーリスおじさん、番組を見ているうちに要望と雰囲気からだんだんと生島ヒロシがダブってきました(笑)。
フランス人のつぶやき、どうやら親子不和の火種を作ってしまったような(笑)。
by opas10 (2012-01-29 14:37)
opas10さん
モーリスおじさんが生島ヒロシ!?と思って、番組を見直したところ、なんとなく分かります。特にヘアスタイルとメガネが。
今回のは、その後について考えさせられるつぶやきでした。^^
by carotte (2012-01-29 21:56)