冬の郷土料理 その5 〜ベクオフー〜 [フランスの郷土料理]
シリーズの最後は、アルザス地方の土鍋料理ベクオフー(baekeoffe)。
さくらんぼの産地として知られる小さな村ヴェストフェン(Westhoffen)を訪ねます。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2012年1月27日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら)
厨房のシェフはご主人のピエールさん、第一アシスタントが奥さま。
この料理のポイントは、お肉をマリネすること。
玉ねぎ、長ネギ、ローリエ、クローブなどの香辛料をお肉の上にのせ、塩・コショウしたら、リースリング種のワインを注ぎます。
この料理にはこのワインが一番良く合うそうです。
これはこの後、一晩寝かせます。
お肉は近所の肉屋さんで入手。牛、子羊、豚足の3種類。これがこの料理の特徴です。
次は野菜。長ネギ、ニンジン、玉ねぎ、ジャガイモ。
ジャガイモは、煮汁が染み込みやすいように柔らかめのがいいそうです。
さて、一晩寝かせてマリネしたお肉の上からスライスしたジャガイモと残りのお肉、最後にニンジンをのせます。
しっかりフタをしてオーブンに入れ、2時間半ほど焼いたらできあがり。
こちらの料理も先祖代々、アルザス地方の各家庭に受け継がれて来た料理だそうです。
そして、特別な日に食べるごちそうでもあります。
ベクオフーは、「パン屋のかまど」という意味。
昔は家庭で材料を詰め込んだ土鍋をパン屋さんに持って行き、パンを焼いた後のまだ熱いかまどの中に数時間入れておき作っていたそうです。
ピエールさんが使っていた可愛い模様の土鍋は、ヴェストフェンから65キロほど北東へ行ったところにあるスフレンアイム(Soufflenheim)という町で作られたもの。
この町では古代から陶器が作られて来たそうです。
スフレンアイムにある工房の店
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、隣の犬をからかってやろうと、家の前に陶器のネコを置いた。しばらくして、犬も陶器だったことに気がついた」
VDM (Vie de merde)より
ああ、、、小さい素朴な陶器やし、、、(^^)/
by の (2012-01-31 03:48)
の さん
はい、素朴な感じです。
一つくらいうちにあってもいいかなあ〜なんて思ってます。
by carotte (2012-01-31 11:49)
carotte さん、こんにちは。
牛、子羊、豚足の3種肉混合、一晩マリネして煮込んだら、それぞれの肉の味がわからなくなってしまう気がします。今回登場した精肉店、ヒントは扉のBR だけですね。ヴェストフェン村はストリートビューが使えないので、BR だけでは特定できませんでした。Burg という精肉店でしょうか?
by wattana (2012-01-31 18:19)
wattanaさん
どうでしょうね。こればっかりは食べてみないことには。
貧しい農民にとっては3種類も肉の入った豪華絢爛な(?)ごちそうだったみたいです。これはまだ食べたことがないので、機会があったらぜひ食べてみたいです。ここには2軒お肉屋さんがあるようです。
http://www.westhoffen.net/economie/commerces/
下記の1の方ですね。
1. Boucherie Charcuterie Recher
2. Boucherie Charcuterie Burg
by carotte (2012-01-31 19:51)
ピエールさんが孫を連れてお肉屋さんへ行く途中、村の中心部に大きなハーフティンバーの家が2軒並んでいたのが印象に残りました。そしてオーブンで焼いた後のお肉がとても柔らかく美味しそうです!そして最近妙に「けいおん」チックな(笑)「フランス人のつぶやき」、今回は澪ちゃんを怖がらせようとして結局ひとりボケやちゃった律ちゃん、という図に似てますね~。
by opas10 (2012-02-05 17:17)
opas10さん
ハーフティンバーの建物ありましたねえ。アルザス地方なのであちことにあります。3種類のお肉が一つになったような味だと番組に出て来た誰かが言っていたような気がします。牛、羊、ブタのミックス......。
「けいおん」にはいろんなギャグが満載なんですよ。ついつい見ちゃうのはその辺が原因かもしれません。
by carotte (2012-02-05 21:26)