SSブログ

フランからユーロの両替は終わります [トピックニュース]

 フランからユーロへの両替ができるのが2月17日まで。

 

 それ以降は、名実共にフランが姿を消すことになります。

 

 ある調査によると、フランス人の36%がフランに戻ってもいいと考えているそうですが、10年の間にすっかりユーロに慣れてしまった人たちもいます。

 

 フランスのTV局TF1の取材班が、街の人たちの声を聞いてきました。

 

 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2012年2月16日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら


 

 2002年1月1日午前0時にユーロがスタートした前後は、まだまだフランへの思い入れが強い人たちがたくさんいました。

 

 そのころのインタビューでは:

 

 「やっぱりフランに親しみを感じます。特にお札はフランスの偉人が描かれていて、それがシンボルみたいになっています」

 

 「パン屋さんでの買い物やらお小遣いなど、慣れ親しんでますからねえ」

 

 「やっぱりお札に親しみがあるわね。色とか印刷されているものとか…」

 

 現在はと言えば、ユーロにすっかり馴染んだ方々が多いようです。

 

 「そりゃあ、郷愁は感じますよ。フランス人ですからねえ」

 

 「もちろんフランには思い出がたくさんありますよ。でも、もう遠い昔の話です」

 

 フランには未練など一切ないという方々もいらっしゃいます。

 

 「もう慣れてしまいましたよ。ユーロでうまくやってます」

 

 「フランなんて古い過去のお話です」

 

 「ユーロはとてもいいと思いますよ。フランのことなど忘れました」

 

 フランへの思い入れはひとそれぞれでも、共通しているのは、ユーロになってから購買力の変化です。

 

 「以前より貧乏になりましたよ」

 

 「ユーロに変わる際、皆が端数を切り上げてしまいました」

 

 そして、最後にこんなことをおっしゃっていたご婦人もいらっしゃいました。

 

 「一番大切なのは健康です。世界中のユーロやフランを集めたくらいの価値があります」

 

 

 さて、現大統領のサルコジ氏が、昨日、やっと大統領選に名乗りをあげました。支持率は少し上向き。

 

 それでも、ライバルのオーランド氏が一歩リードのまま。

 

 しかし、5月の一回目の投票まではなにが起きるか分かりません。

 

 

 

******** フランス人のつぶやき *******

 

「今日は、叔母の誕生日。特にりっぱな叔母でもないので、高価なプレゼントをする気にもなれず、結局、スクラッチの宝くじをあげたら、なんと叔母は3,000ユーロを当ててしまった」

 

VDM (Vie de merde)より



nice!(29)  コメント(6) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 29

コメント 6

wattana

carotte さん、おはようございます。
ユーロに変わったのは、2002年1月1日だったんですね。その年は6月、9月そして11月と3回フランスへ行っていますが、フラン時代のことはあまり覚えていませんね。10年以上過ぎたので、ユーロ慣れしてしまったのだと思います。今回の映像で、パリのマルシェで並んでいる野菜・果実を見て、フランスだなと思いました。たとえば、日本のスーパーでは、葉付きのニンジンが売られているケースは稀です。地場野菜コーナーには並んでいることがありますが、あれほどの量は並んでいません。ニンジンの葉が付いていると、ニンジン臭さが際立つのかもしれませんが、ニンジン臭くない最近のニンジンはニンジンなの?と思っています。
by wattana (2012-02-18 09:50) 

carotte

wattanaさん、おはようございます。
私はフランに思い入れあります。初めて行ったフランスはフランでしたから、昔の思い出がたくさんあります。ユーロに変わるときは本当にあのフランがなくなるの?と思ったものでした。2002年1月1日は、確か現金がユーロとして使われ始めた日だと思います。
フランスの市に並んでいる食材は、おいしそうに並んでますね。昔は日本もこんな風に並べて売っていたような気がするのですが、いつのまにか少なくなってしまいました。野菜の味も今ひとつぼんやりした味のものが多くなりました。
by carotte (2012-02-18 10:37) 

島酔潜人

セザンヌやサンテグジュペリが無くなるっていうことですね。
もったいない。
by 島酔潜人 (2012-02-18 12:18) 

carotte

島酔潜人さん
はい、キュリー夫人もなくなります。ちょっと寂しくなります。
昔、一万円札が聖徳太子でなくなった時、なんとなくありがたみが半減したのを思い出しました。
by carotte (2012-02-18 19:44) 

opas10

ユーロ危機の真っ最中にしては、意外にフランへのノスタルジーが少ないんですね。ドイツで同じ調査をしたら、マルク回帰の願望はもっと強いような気がします。
by opas10 (2012-02-19 14:37) 

carotte

opas10さん
わりに高齢の方があっさりしていて、少し意外でした。もっとも、またフランに戻られても面倒なだけかもしれないですね。ユーロがこのありさまなので、前に戻ろう!と言っている人たちも少なくないですが、この感じだとフランスはユーロで満足しているみたいです。
by carotte (2012-02-19 20:43) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。