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コレクター 前編 〜時計〜 [フランスのモノ]

 フランスでは、フランからユーロへの両替が2月18日以降はできなくなるため、昨日は銀行に長い行列ができていたようです。

 

 今日からフランの価値はゼロ。ただし、コレクターズアイテムになれば話は違ってきます。

 

 とは言っても、今日の話題はフランではなく、時計のコレクションです。

 

 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2012年2月14日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら


 

 ジャン=クロードさんは元時計職人。

 

 現在はリタイヤして古い時計の収集や修理に没頭しています。

 

 収集された時計の多くが20世紀以前のものばかりです。

 

 ショーケースの中から見せてくれたのが、1880年製のブレゲ。

 

 ブレゲの考案したトゥールビヨンというシステムのおかげで正確な時を刻んでいます。

 

 そして、振り子が一回りすると1分経ったことが分かるようになっています。比較的めずらしい時計だそうです。

 

 そして、もう一つは1950年の中国製。

 

 中をあけてみると、部品に細かな彫刻がほどこされていました。

 

 三つ目に登場したのが、コインで作られた時計。1865年のベルギー製だそうです。

 

 さらに、ジャン=クロードさん、時計のねじ巻きもコレクションしていました。

 

 どれも17〜18世紀にかけて作られたもの。ペンダントヘッドにしてもいいくらいのできばえです。

 

 取り出してみせてくれたのは、ボールペンのようなねじ巻き。ヘッドの部分には穴があけられています。

 

 この日は、コレクター仲間のリシャールさんが部品の欠けた時計を持ってやってきました。

 

 動かなくなった時計を直して動くようにするのもジャン=クロードさんの仕事です。

 

 作業場にも時計や部品がたくさん並んでいました。

 

 部品は種類毎に分類され保管されているそうです。

 

 そして、壁の絵には時計が組み込まれていました。ちょうどの時間になると音楽が流れるようになっているそうです。

 

 客間ではリシャールさんとジャン=クロードさんが時計談義を始めていました。

 

 二人によると、時計は外より中がずっと美しいそうです。

 

 ジャン=クロードさんが手にしていたのは、競売でみつけたルイ14世の時代にまでさかのぼる古い時計で一番のお気に入り。

 

 「十分な明かりもなかった頃の昔の職人が、当時の道具を駆使し、これだけのものを作ったんですから、素晴らしいです」

 

 ショーケースから出て来たのは、かつて時計職人が使っていた機械。歯車を精確に削るための機械のようです。

 

 そして、ガラスのボールのような時計は1900年頃のもの。

 

 ブレゲの弟子だったシャルル・ウダンが考案したシステムが使われています。

 

 次回は、ペンのコレクターのお話です。

 

 

 

******** フランス人のつぶやき *******

 

「今日、日曜日の朝10時に起きてきた私を見ておどろいたママが、時計の横に私を立たせると、記念写真を撮った」

 

VDM (Vie de merde)より



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コメント 2

opas10

欧州の精密加工技術が世界のトップにあった時代の品ばかりですね。機械式時計の精密な動きを見ていると、なんだかものすっごく欲しくなってきました。どうも時計やバイクのようなメカものは、男性を惹きつける魅力を持っているんですよね~。
by opas10 (2012-02-19 14:49) 

carotte

opas10さん
あれだけ小さな部品をいろいろ複雑に組み合わせてできていますから、そのメカニズムを追究するのは楽しいんだろうなと思います。ふと思えば、精密加工技術は今や日本ですね。
by carotte (2012-02-19 20:52) 

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