オート=ザルプ県のレストラン巡り その5 [フランスのグルメ]
シリーズの最後は、チーズ料理のレストランのあったライ(シリーズの一回目)から東へ10キロほどのところにあるアンセル(Ancelle)のレストランLes Autanesを訪ねます。(下記地図の紫色の印)。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2012年3月9日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら)
アンセルは人口850人ほどの小さな村。
レストランの厨房では、トゥルトン、タルティフレットなど、これまで登場した郷土料理が次々と出来上がっていました。
料理人として30年のキャリアを持つシェフのローランさん。
料理を教えてくれたのはローランさんのお祖母さんだそうです。
そして、このレストランのスペシャリテの一つが、トゥルトン。
厨房の映像の冒頭に登場した、水餃子のようなラヴィオリのようなものがトゥルトンです。
「とても美味しいよ。ここで食事をするようになったのは昨日今日の話じゃない。もうずいぶん前から来てるよ」と年配の男性。
トゥルトンの中に詰まっている伝統的な具は、ジャガイモ、玉ねぎ、生クリーム、チーズ。
しかし、シェフは数年前からここにトリュフを加えています。
「マンネリ化しないように工夫してみることにしたんです。つまり伝統の料理と少し格調高い食材を合わせてみたわけです。トリュフはこの地方で穫れたものです」とシェフ。
通常、トゥルトンは油で揚げるのですが、ここでは茹でます。従って、脂っぽさがなくなり軽めの仕上がりになります。
もう一つの名物料理がLe jour de Chmapsaur(「シャンプソーの日」というような意味合い)。
クリームソース、ほうれん草、ラヴィオリがベースの料理だそうです。
スポイトのようなものの中に入っていたのは、香草エストラゴンのシロップ。
「口の中に入れて吸えばいいんです」とマダム。
う〜む、どんなお味なんでしょう???
お料理にかけないで別々に味わうからおいしいのでしょうか?
別の男性が食べていたのはブタの頬肉のコンフィ。見るからに柔らかそうなお肉でした。
因に、レストランは、18世紀の厩舎を改築したものだそうです。なかなか趣がありました。
食後のデザートは、メレンゲ、トリプル・シャーベット、ババロアのビルベリー添えでした。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、時間がなかったので、夕食はインスタントのラヴィオリになってしまった。ところが、4才と5才になる子供たちは、今までで一番美味しいと言う。私は毎日、安全で栄養のある食事を作ってあげているのに……」
VDM (Vie de merde)より
carotte さん、おはようございます。
Hotel-Restaurant 「Les Autanes」、地元の方で混んでいますね。人口850人ほどの村を取材したのは、厨房の窓を見ると外が明るそうなので、週末のお昼でしょうか? 「Les Autances」のホームページを見ました。故MilouさんとRosette さんが1950年に開いたHotel-Restaurant なんですね。
by wattana (2012-03-14 08:33)
wattanaさん、こんにちは。
そうですね、外が明るいようなので、撮影はお昼だったみたいです。レストランのサイトには短く歴史について書かれてありましたね。Rosetteさんが現在のシェフのお祖母さんにあたるんでしょうね。
今回のシリーズに登場したレストランはどれも宿泊施設に併設されたものばかりです。この地域はどちらかというと冬のリゾート地のようです。
by carotte (2012-03-15 12:07)
人口たった850人の村なのに、大繁盛なんですね、そして厨房にもフロアにもスタッフが結構いるのに驚きました。今回は料理もさることながら、建物の内装に目が引かれました。確かにこれは趣がありますね~。
by opas10 (2012-03-17 19:23)
opas10さん
この建物、何かあるなと思ってレストランのサイトを覗いてみたら、かつては厩舎だったとかかれてありました。こういうところでお食事って、なぜか楽しいですよね。
by carotte (2012-03-18 10:44)