ルーヴル美術館とニンテンドー３DS [パリ]
昨年末、ルーヴル美術館が、これまでの音声ガイドをニンテンドー3DSに替えるというニュースを紹介しましたが、早速、レンタルが開始されたようです。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。（フランスのTV局TF1で2012年4月10日に放送）(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら）
展示フロアーの総面積は6万㎡。迷子になってしまいそうな巨大な美術館。
そこで最新のガイド役として選ばれたのがニンテンドー3DS。
「美術館向きじゃないなんて思っている人がまだまだたくさんいます。それに、馴染めないとか、使い方が複雑と思っている人もいるようですが、そんなことはありません。使ってみると親しみ易くて楽しくて、それに軽くて持ち運びも簡単です」と、このプロジェクトの責任者の女性。
画面には高解像度の作品の写真、ヘッドフォンからは解説をしてくれる学芸員の声が聞こえてきます。
しかし、一番の目玉は、双方向のフロア地図。
美術館の中にいる間中、自分が地図のどのあたりにいるのかがひと目で分かります。
そして、事前に用意された見学コースに従って作品を見て回ったり、自分自身で見学コースを作ることもできます。
「コースに従って次々に作品を見て回ることができますし、言葉も数カ国語のなかから選ぶことができます」とフランス・任天堂の責任者の方。
バックにはあの名画「民衆を導く自由の女神」が見えていました。
言語は、仏語、英語、西語、伊語、独語、日本語、韓国語の７カ国語から選べます。
レンタル料は5€。18才未満は3€。
入場券購入窓口でオーディオガイドを申し込みお金を支払うと引換券をくれるので、それをレンタル窓口持って行き、身分証明書（パスポートなど）を見せると貸し出してくれるそうです。
最後に、彫像「サモトラケのニケ」が登場しましたが、3DSというだけあって、画面に立体で映し出されていました。
画面の中の作品より目の前の本物と思ってしまいますが、なんと、美術館でも見学できない角度からの作品を見せてくれるそうです。
＊＊＊＊＊＊＊＊ フランス人のつぶやき ＊＊＊＊＊＊＊
「今日、超音波検診で、お腹の子（娘）の3D写真をもらった。夫に見せたら、夫はそれを母親に見せながらこう言った。『見える？鼻が妻にそっくりなんだよ』すると母親が言った。『大丈夫。今は整形手術という手があるから』」
VDM (Vie de merde)より
音声ガイドだけでも助かるものですが、画像、それも3Dになれば色々な情報を添えることができますね。
なかなか日本の技術も。任天堂…トランプの会社と思っていたのはほんの少し前なのに…
by orange (2012-04-13 10:00)
orangeさん
3Dの画像になるとさらに解説が分かり易くなりそうです。
そう言えば、任天堂と言えばトランプでしたねえ〜。
この3DS、ゲーム以外には役立ちそうもないと思っていましたが、別の用途に応用することができたんですね。
by carotte (2012-04-13 23:57)
広いから自分がいる位置が分かる地図というのは便利かもしれないですね。それに普段見れない角度からも見られるというのは魅力的ですが、使いこなせるかが不安・・・。
by yuzuhane (2012-04-14 12:21)
yuzuhaneさん
電話みたいな音声ガイドはいろんなところで使われているので、使う方も慣れていますが、ニンテンドーのはどんなでしょうね。面白くて簡単で使い易いと言われても、やっぱりちょっと不安ですよねえ。
by carotte (2012-04-15 00:39)
きっちりとスーツを着こんだ東洋人のビジネスマンが3DSを持っている図って、なんだか日本の通勤電車のパロディにも見えてしまいました。ここにも遠からずリンゴやさんの板が入ってきそうな気がします。
by opas10 (2012-04-15 21:13)
opas10さん
リンゴやさんの板でもおかしくなかったですね。ひょっとして候補に上がっていたかも。私は、向こうの映像に東洋人が登場すると、すごく客観的な目になります。不思議ですね。
by carotte (2012-04-16 09:39)