さくらんぼの収穫 [ラングドック=ルシヨン地方]
フランスでは大統領選が終わったかと思えば、6月上旬に行われる議会選挙の準備で政治家の皆さんは休む閑もないようです。
大統領選で、本来、保守派に(つまりはサルコジに)投票するのがスジだった中道のMoDem党のバイルーさん。それに逆らって左派のオランドに投票してしまったせいで、今度は自身の選挙区に、UMP党(サルコジの党)から刺客を送られそうになっています。
「裏切り者には報復を」なのでしょうか?
お口直しに、今日は赤くて甘い旬の果物の話題です。
スペインとの国境に近いピレネー=オリアンタル県のセレは、さくらんぼの生産で知られています。例年より8日ほど遅いそうですが、その収穫が始まりました。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2012年5月8日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら)
この日の朝は、雲が低くたれ込めていましたが、丘の上の果樹園ではさくらんぼが赤く熟していました。
収穫は朝早くから行われます。二股の梯子をつかって実をもいで行きます。
これだったら坂になった場所でも安心して作業ができます。
さくらんぼが熟したことを一番最初に教えてくれるのは鳥たち。
美味しそうなのを先に選んで食べて行ってしまうそうです。
さくらんぼは熟し加減が一個一個違っているので、よく見て収穫しなくてはなりません。なかなか大変な作業です。
このあたりは微気候で、太陽の日差しも豊富なため、実が熟すのが早く、フランス国内ではどこよりも早く消費者の口に入るそうです。
赤い皮の中には、白くてみずみずしい果肉が隠れていました。
「甘くて、ジューシー。初物はやっぱりおいしいですよ」とクリスチャンさん。
収穫されたさくらんぼは、翌日にはパリやその周辺地域で、1キロ20ユーロほどで売られるそうです。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、菜園の雑草を抜いた。トマトを植え始めてもう2年になるが、ウチではなかなか育たない。隣は毎年りっぱなトマトをたくさん収穫していると言うのに。しかし、今日、ウチのかみさんがプラスチックの小さな鉢のままトマトの苗木を植えていたのに気がついた!」
VDM (Vie de merde)より
carotteさん、こんにちは!サクランボの実る頃。綺麗な色ですね。サイクリング中は、毎日、サクランボかイチゴをスーパーで買って食べます。どちらも、500グラムのパックに入って、5ユーロ位と記憶しています。今は、初物で値段が高いのかも?もう少し、暑くなるとエジプト産のブドウがでてきます。
まだ、います。昨日自転車を今朝他荷物のパッキングを終わりました。あとは、明日それを宅配便に取りに来てもらって、準備完了です。
by cycloo (2012-05-11 08:49)
cyclooさん、おはようございます。出発もうすぐですね。これからヨーロッパのあちこちでサクランボが店頭に並びます。大昔になりますが、リュックを背負ってヨーロッパ一人旅をしたことがあるのですが(自転車ではなく列車の旅)、お腹が空くとサクランボを買ってよく食べてました。日本でアメリカンチェリーと呼ばれるタイプが主流ですね。
cyclooさんがいらっしゃる時期は、いちばん良い季節ですね。つくづく旅はいいなと思います。誰かも本に書いてましたが、どんな旅でも、私は出発する時はなんとなくセンチメンタルな気分になり、早くわが家に戻って来るぞと思いつつでかけます。かといって、これから始まる旅がいやなわけじゃない。わくわくしながら出かけるのです。どうぞ冒険に満ちた楽しい旅を楽しんでらして下さい!
by carotte (2012-05-12 10:37)
鳥もついばむってことは、それだけ自然で美味しいんですね、ううむ食べたい。そして美味と対極にある政界の動き、バイルーさんへの報復を見ていると、かつて日本の選挙でも刺客とかあったなあ、なんかあの時は国中がヘンな方向に熱狂しておかしかったなあ、なんてことを思い出しました。もっとも、その次の選挙も違う方向に年に熱狂して今に至っていて、このままだと次回の選挙でもまた妙な熱狂が起きそうないやな予感・・・。
by opas10 (2012-05-13 19:29)
opas10さん
バイルーさん向けの刺客候補はキャンセルになったそうです。第二、第三の候補が出てくるのかどうかは今のところ不明。政党制はどうしてもこうなりますね。なにしろ戦いですから、政治家が盛り上がってるところにマスコミがのっかって、うまくすると(?)国民も盛り上がるみたいになりますね。
by carotte (2012-05-14 09:31)