水車・風車を訪ねて その3 [フランスのお宝]
オランドさんが大統領になってはや一週間が過ぎ、メルケルさんとの会談も板に付いてきました。
二人の写真が公開されています。興味のある方は→こちら
写真は全部で8枚。写真の右側の▸をクリックすると次の写真が見られます。なにやら熱心に話しているような感じのものもあります。
さてさてシリーズの三回目です。今回はオリーブ油作りに使われる水車です。
コート=ダジュール地方のラ・ファルレードにある工場Viex Moulin a Huile du Partegalを訪ねます。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2011年1月6日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら)
ここの水車は14世紀に作られました。もちろん水車自体はなんども作り替えられていますが、土台は14世紀です。
近くの川から水を引くために水道橋が作られ、その水が落ちて水車を回す仕掛けになっていました。(TF1の番組には登場しませんが、ブログの最後に埋め込んだ映像でご覧いただけます)
この動力を臼に伝えているのが木製の歯車。
オーナーであるリッカ家が、1939年に復元して再稼働させました。
残念ながら現在は水ではなく、3馬力のモーターで動かしています。
大きな石臼がタイヤのようにくるくる回りながらオリーブの実をすりつぶして行きます。
昔ながらの方法でオリーブ油を作り続けて、現在は4代目になるそうです。
「こうしてオリーブの実をすりつぶすのに45分ほどかかります。このあたりのオリーブは熟すと黒くなりますから、全体が黒っぽくなります」と4代目。
このどろどろになったオリーブを丸いシートに広げ、これを何枚も重ねて1時間半〜1時間45分ほどプレス機にかけます。最大圧力は400トンにもなるとか。
近所の方々も収穫したオリーブをここに持ち込んでオイルにすることができます。
「毎年、自分で育てた実を収穫してオリーブ油にし、家族や親戚に分けています。幸せな気分になれますよ」と近所の方。
しかし、1リットルのオリーブ油を作るためには、7〜9キロもの実が必要だそうです。
そして、10キロほどの実を収穫するのに1時間半はかかるそうです。
「9キロでこれくらいのオリーブ油です。まあまあでしょう。お店で買えばもっと安上がりかもしれないけど、こっちの方が楽しいんですよ」と別のご近所の方。
絞り立ての生オリーブ油は、独特の味がするそうです。
試食されていた皆さんはアーティチョークの香りがするとおっしゃっていました。
「昔ながらの方法でオリーブ油を作っている水車小屋には、贅沢な香りが漂っていていますね」
この石臼なら少し冒険もできます。バジルの葉っぱ数枚とニンニクを直接臼の中に入れると、ちょっと変わった香りのオリーブ油を作ることができます。
TF1の番組に登場しなかった水道橋や水車は下記の映像でご覧下さい。前半にその映像が出てきます。アーチ型の水道橋のついた建物は趣があります。
Le vieux moulin a huile du Partegal 投稿者 Raphverne
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、料理をすることにした。レシピによると、オリーブ油で玉ねぎをきつね色にするとなっていた。玉ねぎをみじん切りにして大さじ3杯のオリーブ油の中に入れ10分ほど待った。それを見ていた彼が言った。『熱したフライパンでやった方が良くないかい?』」
VDM (Vie de merde)より
オリーブオイルは、売ってどうこうというよりも特産品というか地産池消の性格のものなのでしょうね。そしてサーバーのレスポンスがあまり良くなくて、アーチ型水道橋の一部しか見れませんでしたが、こんなお宝もあるのですね!!
by opas10 (2012-05-27 18:02)
opas10さん
水道橋うまく見られませんでしたか.....。残念!
なかなか大掛かり橋でした。また水を通して動くようにしたらかなり面白いです。
by carotte (2012-05-27 23:15)