コー地方の小さな旅 その1 [ノルマンディー地方]
フランス北西部ノルマンディー地方の中に、コー地方(Pays de Caux)と呼ばれる地域があります。
今日から3回シリーズで、このコー地方の名所を訪ねます。
第一回目の今日は、英仏海峡沿いの小さな村ヴル=レ=ローズ(Veules-les-Roses)(下記地図の青印)。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2012年5月21日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら)
人口は600人足らず。村の真ん中をヴル川が流れています。
フランスで大海へと注ぎ込む川の中では一番小さな川だそうです(全長約1,100メートル)。川幅も広くありません。
ここではクレソン栽培がさかんです。栽培はすでに14世紀頃から始まりました。
収穫は8月中旬頃から翌年の5月末まで。どことなくわさびの栽培に似ています。
「ここのクレソンは有名です。ぴりっとして美味しいですよ」と栽培者のパトリックさん。
穫れたてのクレソンは自分のお店で売っています。
川が流れているとなると……やはり水車です。
かつては川沿いに11の水車がありましたが、今では4つだけになってしまいました。
そして、別荘の立ち並ぶ村には、藁葺き屋根の建物も残っています。
「静かでのんびりできますよ」
「緑と花、小鳥のさえずり、そんな感じの村ですね」
「作りものじゃない、本物の村です」
夏には、バカンスを過ごす人たちで人口は6倍に膨れ上がります。
丘の上から見た村の向こう側に何か見えると思ったら、風力発電の近代的な風車が回っていました。
ポールさんご夫妻はここで生まれ結婚し、ずっとここで暮らしていますが、毎日飽きることはないと言います。
「夜明けの海をながめ、海に沈む夕日を眺める……。この風景を独り占めしているようなものですよ」とポールさん。
ノルマンディーの天気は変わり易いと言いますから、一日の間に様々な風景を楽しむことができるのかもしれません。
この村は海の幸も豊富です。オマール海老、カニ、そして牡蠣。
海岸では毎日穫れたての牡蠣が売られています。
「直接、海岸でお客さんに売るのは楽しいですよ」とお店の男性。
「ここの牡蠣は肉付きが良くて美味しいですよ」と女性。
「毎朝、漁師が釣った海の幸を入手できるんですからありがたいもんです」と男性。
そして、別荘地にふさわしいお店もあります。
ヴル川沿いにあるティーサロンun jour d'été。手作りのケーキとお茶。軽い食事もできるようです。
海岸にはノルマンディ地方らしい風景が広がっていました。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、キャンプ場でバカンスを過ごそうと2時間も格闘してやっと古いテントを設置した。愛犬をテントにつないでほっとしている間もなく、その愛犬が、通りかかった犬を追いかけてテントもろとも消えてしまった」
VDM (Vie de merde)より
arotteさん:ご訪問ありがとうございます♪
年甲斐もなく遊びすぎました
お気遣いありがとう☆
by hirosan (2012-05-30 09:33)
hirosanさん
となると、少し遊びを止めればまた元気になれるということですね ^^;
どうぞお大事に。
by carotte (2012-05-31 08:34)
撮影した時期はまだ寒いみたいですが、夏はよいでしょうね~。あの牡蠣は美味しそうです、ちょっと炙って、お醤油少したらして食べたい(笑)
by opas10 (2012-06-02 15:10)
opas10さん
ノルマンディーですからねえ、ああいう天気なのですよ。
炙ってお醤油.......+白ワイン (^q^)
by carotte (2012-06-02 21:47)
carotte さん、ストリートビューで Un jour d'été を見ました。店名の Un jour d'été を日本語にするとどうなるのでしょうか?
by wattana (2012-06-03 07:45)
wattanaさん
「ある夏の日(単数)」の意味です。jourが日で、étéが夏です。
日本のどこかにもありそうなティーサロンですね。
by carotte (2012-06-03 09:30)
carotte さん、
「ある夏の日」、ご教示ありがとうございました。
ティーサロンの店名として、
こういうネーミングは日本人ではなかなか発想しないですね。
by wattana (2012-06-06 06:45)
wattanaさん
どうでしょう?
以外と、こういうネーミングをしたがる人はいるような気がするのですが......。
by carotte (2012-06-06 18:48)