フランスの議事堂 後編 [パリ]
ギリシャのユーロ圏離脱がなくなったおかげで株価上昇。なんとなくほっとしますね。
フランスの国民議会選挙は予想どおり社会党の単独過半数確保という結果になりました。
あのラ・ロシェルの決戦投票は、セゴレーヌ・ロワイヤル41.27%、オリヴィエ・ファロルニ58.73%で、残念ながらロワイヤルは落選となりました。
ファロルニ氏は社会党を離党しての勝利でした。
社会党の書記長マルティーヌ・オブリーは、インタビューに答えて、彼が復党することはないと断言していました。
しかし、オランド大統領の側近の話によると、大統領の方はもう少し寛容な態度だとか……。
さて、当選した議員は、18日〜22日の間に議事堂にてもろもろの手続きを行い、26日に予定されている一般公開審議に出席することになります。
よって、これが初国会ということになります。
そこで今日は、議事堂の会議場を見てみることにしましょう。
下記ウィンドウの▸をクリックしてビデオをご覧下さい。
国民議会が誕生したのは1789年の革命時。半円形劇場のような会議場が今の姿になったのは1832年のことです。
ちょうど半円形中央の一列目と二列目の赤いシートにBANC DES MINISTRESと文字が書かれてあるので、そこは大臣が座る席のようです。
正面の白い巨大なレリーフの前にあるのが議長席。
王座のようにも見えますが、議員席の最後列と同じ高さなのだそうです。
議長と言えども一議員。立場は平等だとか。
また、議員席は左側が左派、右側が右派。革命時には左側に革命派、右側に王党派がすわっていたそうです。
議員席はどんな作りになっているのでしょう?
議員の名前の入った座席表が右端に見えます。
また、折りたたみになったプレートは、賛成できない意見に対してガタガタ音を立て意思表示する時に使うそうです。
そして、投票のためのボタンが3つ。棄権、賛成、反対の3つのうちどれか一つを押します。
また、パソコン用のコンセントも完備されています。
もっと知りたいとおっしゃる方は→こちら
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、会議の最中に、上司のことを『パパ』と呼んでしまった」
VDM (Vie de merde)より
女性議員の躍進とか、喜ばしい事です。この’フランスの人のつぶやき’のように、パパと思わず言いそうな展開もありそうですね。
by t-toshi (2012-06-19 10:32)
歴史を感じる空間ですね。
フランス革命から…というところに凄さを感じます。
ドイツの議会の建物は紆余曲折があって何度か焼失していますから。
内部はとても近代的です。
いずれにしても…建物はともあれ…そこに座る人の資質ですね。
某国はどうなんだかなぁ…と思ってしまいます。
by orange (2012-06-19 13:31)
t-toshiさん
議席の30%近くが女性ですから、やっぱりすごいことです。
つぶやきのような言い間違いの経験のある人はわりに多いんじゃないですかねえ〜 ^^
by carotte (2012-06-20 01:19)
orangeさん
本当に歴史を感じます。あの時代から左派右派でやってたんですね。ドイツの議事堂は近代的ですね。屋上のサザエ堂方式のガラス張りの建物から下を覗くと会議場がちょっとだけ見えました。
某国の場合は、政治家の育て方をもう少し考え直した方がいいのかもと思いつつ、結局は社会が変わらないと政治家も変わらないのかも......。
by carotte (2012-06-20 01:26)
社会党躍進の中でのロワイヤル落選は大きなニュースになっていますね。選挙区での人気はイマイチだったのか、中道や右派に相当嫌われたのか。。。
by opas10 (2012-06-24 23:09)
opas10さん
まさか落選するとは本人も含めて誰も思ってなかったでしょう。かなり激しい反ロワイヤル運動があったようです。他にも大物が落選してます。あのバイルーもダメでした。支持者が離れて行ったみたいです。
by carotte (2012-06-25 08:43)